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2018年4月15日発行 第193号

東濃相続サポートセンター 公開しました!

変化できる者

  今年の花粉飛来量は例年よりも多いと聞いています。スギ花粉ではたいした症状は出なかったのですが、3月末のヒノキ花粉の大襲来からは、くしゃみと鼻水に悩まされることになりました。さらに、気管までやられてしまい、咳が止まらなくなってしまいました。
  5年前に咳喘息になって、苦い思いをしましたので、そうなる前になんとか手を打たねばなりません。避粉地といわれる北海道や沖縄、或は外国に逃げることも考えましたが、ネットで調べると能登半島の輪島あたりの花粉が少ないことがわかりました。
  すぐに仕事の段取りをして、パソコン、電気スタンドなど仕事に必要な物を車に詰め込み、輪島まで325キロを一気に走りました。輪島では、期待どおり花粉の症状がほとんどなくなり、ホテルの部屋で仕事が進みました。
  翌朝、有名な朝市に散歩に出かけたところ、おもしろい発見がありました。ここへも、アジアを中心とする外国人観光客がたくさん来ていて、彼らのために露店のおじさんやおばさんが、英語や中国語で呼び込みや対応をしていたのです。今まで外国の観光地の土産店に行くと、日本語のうまい売り子さんに感心していましたが、日本人の年配者であっても、必要に迫られれば外国語ができるじゃないかとうれしくなりました。
  ダーウィンの名言があります。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」
  最近この言葉を思い出させてくれるのは、地方金融機関の経営環境が伝えられるときです。超低金利の状態が長引き、本業で利益を出しにくくなった地方金融機関が、生き残るためにどのように変化していくのかを注視しています。
  花粉の襲来に対しては避粉地に仕事場を移す、外国人客に対応するためには外国語を話せるようにする。このような個人による環境変化への対応は、それほど難しいことではありません。しかし、地方金融機関という大きな組織が、環境変化に的確に対応して変化していくことは、経営陣の腕の見せどころということになります。柔軟な発想と決断で、地方金融機関が見事に生まれ変わっていくことを願っています。 

CPS総合法務事務所
所長 加藤健治



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<会場> 多治見市大日町86番地  CPS法務総合事務所 応接室
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紙上講義 ビジネス法務18「危険負担」

  3月31日、A社は、B社という土木工事会社から中古ブルドーザーを1000万円で買う契約をしました。ブルドーザーの引き渡しと代金の支払いは4月30日に行うことになっています。
  ところが、4月25日、B社敷地の隣から火事が出て、A社に売り渡すことになっていたブルドーザーも燃えてしまいました。売主B社の管理体制には何の落ち度もありません。この場合、A社はブルドーザーの代金1000万円を支払う必要があるのでしょうか?
  このように、債務者に落ち度がないのに一方の債務が履行できなくなった場合に、他方の債務がどうなるか、という問題を「危険負担」といいます。
  常識的に考えれば、A社はブルドーザーを受け取れなくなっているので、代金を支払う必要もないように思えます。
  ところが、恐ろしいことに今までの民法旧534条1項では、「その滅失又は損傷は、債権者の負担に帰する」つまりブルドーザーの引渡しを受ける権利があるA社に損害を負担せよ、と規定されていました。つまり民法旧534条1項に従うと、A社はブルドーザーを受け取れないのに代金1000万円を支払わなくてはいけません。
  これではあまりに非常識な結論になる、ということで、これまで実際のビジネスにおいてはこの民法旧534条1項を適用しないとする特約を設けることで対処していましたが、昨年民法が改正されて民法旧534条が削除されたので、このような特約の必要はなくなりました。
  法律は常識と合致することが多いのですが、改正前の民法旧534条1項のように常識に反することもあるのが怖いところです。

國光・小川法律事務所 弁護士 國光健宏

 

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本当の桜

  今年の開花は全国的に早かったですね。皆様はお花見に行かれましたでしょうか。
  私たちが毎年楽しんでいるお花見の桜は、ご存知のとおり「染井吉野」という品種で、明治時代に品種改良されて全国に植樹された桜なんですが、最近この「染井吉野」が、特定外来生物に指定された「クビアカツヤカミキリ」の餌食になっているというニュースを耳にしました。このままでは近い将来、日本中から桜がなくなってしまい、毎年楽しみにしているお花見や開花の風景がなくなってしまうとか。世間では、対策としてクビアカツヤカミキリ撲滅プロジェクト等の活動があるそうです。何とか日本中の桜を守りたいものですね。
  我が日本固有の国土に共生する人や植物も「外来」なるものに、やられっぱなしですので是非とも守りたいものです。
  とは言え、この「染井吉野」は日本古来ではないですし、小林秀雄先生に言わせれば、日本人の心にある桜とは、古事記伝を書いた本居宣長さんの詩「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花(やまざくらばな)」に出てくる桜のことで「染井吉野」とは何の関係もないそうです。

土地家屋調査士 奥村忠士 

 

■第108回 多治見元気大学■
『60歳からの生き方 その2』
<日時> 2018年5月9日(水) 19:30〜21:15 
<会場> まなびパーク 学習室101号室(1階) <受講料> 1,500円
<講師> 株式会社CPS総研 代表取締役 加藤健治


人工知能(AI)と人間

  昨今、AIについての話題を多く耳にするようになりました。
  囲碁や将棋の世界ではAIがプロに勝ち、金融業界では「フィンテック(Fintech)」と呼ばれるテクノロジーが続々と登場しています。
  アメリカでは、将来、雇用の47%がAIによって高いリスクにさらされることになると主張している専門家もいるようです。
  このような技術革新によって既存の職(人間)が雇用の危機にさらされるのは今回が初めてではなく、産業革命期にも機械の登場により雇用が減少しました。
  産業革命期に雇用が減少したのは、いわゆるブルーワーカーでしたが、今回のAI技術により淘汰される可能性があるのは、ホワイトカラーと呼ばれる知的労働に携わる職種です。
  今回はもう少し発展したAIにつきまとう「フレーム問題」というものを紹介したいと思います。
  分かりやすいように、有名な例を取り上げてみます。
  『AI,鵬拱を取ってくるように指示を出しますが、その荷物には時限爆弾が仕掛けられていたため、荷物を運び出す途中で爆発してしまいました。AI△蓮∩芦鵑汎韻玄最圓鬚靴覆い燭瓩法△修硫拱を運び出す仮定で起こりうる可能性、結果を次々に考え始めました。
  運び出す途中に爆発するかもしれない…天井が落ちてくるかもしれない…壁の色が変わるかもしれない…そうしている間に、時限爆弾は爆発してしまいました。』
  AI△量簑蠅蓮◆嵬榲に関係ある結果と、関係の無い結果を見分けられなかった」点にあります。
  ならば、目的に関係のある結果と、関係の無い結果を見分けられるAIを作ればいいと思うかもしれませんが、今度は「目的に関係ある結果と、関係ない結果」を判断するのに無限の計算を続けてしまい、その結果、何も行動を起こせなくなってしまうのです。
  このフレーム問題はAIだけではなく我々人間にとっても同じことが当てはまりますが、なぜ人間がフレーム問題を回避できているかは、実は判明していないのです。
  普段の仕事の中でもいろいろと想像しますが、杞憂に終わることも少なくありません。
  実は、このAI問題に関して考えていること自体がフレーム問題に囚われているのかもしれません。

法務アドバイザー 浅野敬哉

 

多治見市大日町86番地
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL0572-25-4102
FAX0572-25-4192
HP http://cpsken.jp


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