2021年10月15日発行 第231号

仕事ができるとはどういうことか

 コロナによる緊急事態宣言が終了し、多治見での感染者も激減してきました。何となく解放された気分になって、毎月続けていた伊勢神宮参拝を再開しました。この行事は、毎月200冊の本を読破されている、宝塚在住のすごい実業家の真似です。私は進歩と向上のため、還暦を過ぎた今も立派な人の行動を愚直に真似しています。
 伊勢神宮へはJRと近鉄で出かけていますが、車中では、「仕事ができるとはどういうことか」 楠木建 山口周共著を楽しみました。この本は、先週バローホールディングスの社内報を見せていただく機会があり、その中の社長訓示で田代正美社長が熱心に紹介されていた一冊です。今まで、いつも感じていたけど説明できなかったことが、クリアになった良書でした。
 「仕事ができるとは?」一般的には、プレゼン、IT、英語、会計などのスキルがある、これらに加えて人間力があるということでしょうか。しかし、「仕事ができる=成果を出せる」とすれば、スキルと人間力だけでは足りないと実感されている人は少なくないと思います。この足りないものを、同書ではセンスと表現しています。
 しかし、このセンスとは何なのか? これは論理的なものではなく、「全体を大きな枠組みとして捉える。」「問題の本質を見抜いてストーリーを組み立てていく。」といった能力のことで、その定義も習得方法も簡単に説明できるものではないと、同書では述べられています。
 このセンスを磨く方法のひとつとして、私はTTPが効果的だと思っています。中国と台湾が加盟申請をしたことで話題になっているTPPではないですよ。TTPとは居酒屋業界の風雲児と言われていた実業家の大嶋啓介さんが成功の秘訣として掲げている言葉で、仕事ができる人の行動や思考を「徹底的にパクる。」の意味です。
 仕事ができる人に積極的に近づいて、その行動や思考を徹底的に真似し続けていれば、知らないうちにセンスなるものが備わるようになってくると思います。将来の幹部候補生が、社長の秘書やかばん持ちをやるのもこのためなんですね。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

成果を上げるための「運」の高め方1

 ここのところ,真面目な話が続いておりましたので,話題を変えて, 以前聴いた,元日本ハムファイターズの監督で,最弱球団から日本一の球団へと返り咲いた際のコーチをしていた白井一幸さんの講演でのお話で気づいた「運の高め方」についてお話をしたいと思います。
 …ところで,この文章を読んで下さっているあなたは「運」を信じる方でしょうか?私はちなみに信じています。顧問先の経営者の方もビックリするくらい運が良い方だなあ~と思う方もいらっしゃって,そういう方とお付合いできることに心から感謝しており,自分も運気を上げていきたい,と思っています。(弁護士としては,珍しいかも知れません)アメリカ,ニューヨーク・ヤンキースが常勝するのはなぜなのか,それを学んで日ハムに取り入れた監督。私もとっても好きな大谷翔平選手のお話をされ,こういうことをしているから,この選手は「運を引き寄せる」と思ったとのこと。組織作りなどのテーマでお話をする際には, 「運」というのは,非科学的と思われるためか,タブー視されると話されていた白井元監督。それでも,あえて,自分は重要だと思うから伝える,というお話をされていました。 …大きな成果を上げるとき,微差で結果は変わってしまう。
 実力だけでは達成できない「運」の力がある…お話を聞いて,確かにそれなら,合理的,論理的に「運」を引き寄せる理由も分かる!と思いました。実際に成果を上げていらっしゃる方のお話はやはり,説得力がある,と思います。 ということで,前振りが長くなりましたが,「運」を高める人の行動,考え方について,今回は私が大事だと感じた3つのポイントを順番にお伝えします。その1つ目は…「日常生活で運を拾う」です。詳しくは,また次回からお話していきたいと思います。運を信じてみると楽しそうだな,面白そうだなと思って下さる方は,次回からのお話を楽しみにして戴けると嬉しいです♡
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

散歩始めました

 土地家屋調査士の業務は、大きく分けて文系の法律、理系の数学、体育会系の測量業務の3種類に分けることができます。40歳を過ぎるころから、肉体労働の測量業務を若いスタッフに託すようになり、益々運動不足になっていきました。そのせいか、今度は中年太りが気になるようになり、食事に気を使い、プチダイエットのお陰で、何とか体形の維持は出来ておりますが、最近は、筋肉の衰えからどんどん体重が減ってしまいました。そこで、散歩を思い立った訳です。散歩は朝が一番健康に良いそうですが、私、何分昔から朝がめっぽう苦手ときています。ということで、夜散歩を始めました。
 1日で1万歩を目安に1時間から1時間半位かけて公園を歩きます。ただ歩いているだけですと、知らず知らずのうちに、資金繰りのことばかり考えてしまい、嫌になってしまいますので、iPodでオーディオブック(主に書籍を朗読して録音したもの)を聴きながら散歩をしています。オーディオブックの良い所は、朗読時間を変えられる所です。小説などはそのまま聴きますが、ビジネス書などは、2倍速で聴いています。 倍速にして聴くことで、聞き逃しがないよう、より集中しますので、しっかり脳に記録されるそうです。2日~3日で1冊のペースで読み(聴き)終わるので、今では夜の散歩が楽しみで仕方がないです。
土地家屋調査士 奥村忠士

女性3割の壁

 先日、男女共同参画について市長に提言をお渡しする機会があったので、今回は男女共同参画についてのお話を。
 15年ほど前の私が社会人になったころは、男女雇用機会均等法施行時に総合職採用された女性(「均等法第一世代」)が管理職に就き始めた時代で、「この組織には女性の管理職がいる」というのが、ある種のステイタスとして利用できた時代でした。
 そこから時代が進み、「女性が存在するだけ」で良いと考えていた組織では、「俺たちのルールに従えば仲間に入れてやる」「異分子が空気を乱すな」という空気の中、既存のルールに適応した数少ない女性だけが管理職として残りました。
 そこで何が起こるか。数少ない女性が「女性の代表」とされてしまうのです。マジョリティの男性の言動は「個人」として捉えられても、マイノリティの女性の言動は「女性の言動」とされてしまいます。4種類ある血液型ですら「あなたはO型だから細かいことは気にしないでしょ」と決めつけられると、「そうとは限らないだろう」と感じませんか。4種類ですらそうなのに、人間を2種類に分けて評価するなんて乱暴ですよね。そこにいる女性は、「女性だから」と言われないように、目立たないようマジョリティに同化するようになります。すると、それを見た後進の女性たちから「彼女は自分とは違う人間だ」と一線をひかれてしまい、結局女性の割合は増えず同じ状態が続きます。
 マイノリティが属性ではなく個人として捉えられるようになるラインが、 「3割」と言われています。「女性3割」という話題は、「女性が『女性』と言われない組織=あらゆる個人の能力が活き活きと発揮される組織」という話題と同義だと考えています。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
岐阜県多治見市大日町86番地
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL 0572-25-4102