2021年11月15日発行 第232号

駒ヶ岳での研究会

 中央自動車道の中津川インターを降りて、 国道19号線を木曽福島に向かいます。国道19号線は先の豪雨の影響で、今も数か所が片側通行という状況です。しかし、信号が少なく、道の駅が整備されているので、快適なドライブを楽しんで目的地である駒ヶ岳のホテルに到着しました。
 ここでは、年に一度いろいろな分野の専門家が集まって、一泊二日の研究会が開かれています。私の今年の発表は「中国人社会のクセ」です。米中覇権争いと言われるなか、中国共産党が何を目指し、何を考えて行動しているかは、大きな関心事となっています。しかし、中国理解の基礎となる中国人 社会についての理解はほとんど進んでいません。そこで、中国人社会をミクロから紹介して、中国の政治経済体制を考察する材料としていただこうと考えました。
 私は30年近く中国人と付き合っていますが、そのモチベーションとなるおもしろさは、彼らの思考方法や行動形態にあります。それらは、私が当たり前だと思っていることを、時に相対化してしまう刺激的なものでもあります。
 さて、中国人社会とはいかなるものかという問題ですが、これを一般化することは容易ではありません。そこで、中国人社会のクセとして、「中国人社会でのある出来事につき、中国人はどう反応し、どう考えるのが普通である」という事例を15個紹介しました。この内容につき興味のある方は、12月9日の多治見元気大学にご参加ください。
 駒ヶ岳での研究会では、日本国の凋落、衰退をいかに止めるかという話題が何度か出てきました。長老からは、「このような状態を見ながら世を去りたくない。」との切実な声もありました。実は、私も同じ気持ちを抱いています。
 日本復活の戦略については、いろいろな方面から提言がなされています。 しかし、リーダーたちが既得権益や成功体験を捨てることができず、変化、挑戦することができないというのが日本の実情だと思います。私は、一気に国力を高めることに成功した中国から、素直に学ぶことも日本復活の一助となると確信しています。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

成果を上げるための「運」の高め方2

 今回も,引き続き,元日本ハムファイターズの監督で,最弱球団から日本一の球団へと返り咲いた際のコーチをしていた白井一幸さんの講演で教えて戴いた「運の高め方」についてお話をしたいと思います。海外でもその行動が注目され,私も好きな大谷翔平選手のお話をされ,こういうことをしているから,この選手は「運を引き寄せる」と思ったとのこと。この「運」を高める人の行動,考え方について,私が大事だと感じた3つのポイントを順番にお伝えします。
  その1つ目は「日常生活で運を拾う」ということです。 大谷選手がしていたこと。
 もちろん高い目標を定め,剛速球を投げられるという要素はあったのだけれど,「運」を高めるため,「運」を拾い続ける行動をしていた。
 具体的には,ごみ拾い。自分自身が出したごみはしっかり捨てる,はもちろんのこと,人が捨てたごみまで拾って捨てていた。白井監督が, ごみを拾ったりすると,汚れてもしまうから・・と思い,「なぜ,そいういう大変なことをし続けられるのか?」と尋ねたところ,大谷選手は,「僕が拾っているのはごみじゃなくて,「運」なんです。なので,拾っているとワクワクします」というような話をされたとのこと。
 …すごい!と思いました。本当に「運」の力がある,引き寄せることが出来る,と信じるかどうかは自由ですが,こういう日常行動が出来る人,こういう「考え方」で行動できる人は,周りからも自然と応援をもらえるだろうな・・と思います。ごみを拾っていると,自分も気持ちよく過ごせそう!と思います。
 以前,私も本田健さんの本で同じようなお話を聞いてから,毎日誰かが捨てているごみを道路で見つけたら,一つは捨てようと決めて数日間続けていたのですが,それ以上続けられませんでした。でも,改めて,やっていこう,と思って再開し,時々出来ない日もありますが,自分に厳しくしすぎず,気楽に出来る範囲で今も続けています。
 次回は,2つ目についてお話をしたいと思います♡
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

センス

 先月号で土地家屋調査士の業務を測量(体育会系)、データ解析(理系)、不動産登記(文系)と3種類に分けることができますと記事にしましたが、実はもう一つ、最も難しい業務があります。 それは、隣接土地所有者との境界立会い業務です。
 私たちは地主様から土地の境界確定の依頼を受け、現地に杭を入れ、法務局に登記をすることで業務を完了します。測量・数学・法律は勉強や実務の経験でスキルを磨けばある程度上達しますので、5年位かければ何とかなります。しかし、最後にお隣さんから、印鑑を貰わなければ、業務は完了しません。この最後のハンコを貰うためには、スキルだけでは何ともなりません。ここでセンスが関わってくるのですね。相手の気持ちになって「問題の本質を見抜いてストーリーを組み立てていく」能力が必要になります。←先月号の所長のパクリ!
 ちなみに、隣地所有者とは、年間で約500名以上の方々と立会い、ハンコを頂きます。暑さ・寒さ等、どれほど測量の現場が苦しくても、データの解析が上手くいかなくても、市役所や法務局との交渉が困難でも、お隣さんからハンコを頂くことに比べれば、なんてことはありません。
 今月も、TTP(徹底的にパクる)で、センスを磨きっからかすで! 
土地家屋調査士 奥村忠士

娘の母であること

 先日娘が12歳の誕生日を迎えました。私にはもったいないほど素敵な子に育ってくれました。
 先日、娘とスーパーに行ったときのこと、「ママ、お菓子買って」「いいよ。持っていらっしゃい」の会話の後、娘が立ち止まっているので様子を見てみると、どうやら棚の前にご年配の方がいらっしゃったので待っていたようです。「すいません」と手を伸ばしてその方をどかせてしまうでもなく、娘が待っていることに気づいてその方が焦ってしまうことがないように、少し離れたところで静かに待っているのです。
 6年生になってからは、学校でイベントの実行委員や、委員会の委員長に立候補して、自分だけでなく周りのために努力をしています。自宅でもイベントの流れやメンバーの役割、シナリオなどを考えていました。大人でもそうですが、何かをやると、やりもしない人から嫌なことを言われてしまうこと、考えてやったことを無下にされてしまうことがあります。もちろんそれで嫌な思いもしましたが、それでもまた役に立候補して「やる(リーダー)側の人間」を経験した娘を誇らしく思いました。「やる側の人間」が陰でどれだけ気持ちと時間と頭を使っているかがわかっているからこそ、自分がリーダーではなくフォロワーのときでも、組織のため仲間のために良い言動ができる子に育ってくれていると思います。
 よく気がつく娘ならではの優しさは、気づかない人には気づかれないことでしょう。責任感の強い娘ならではの努力は、役をやらない人には気づかれないことでしょう。私は、そんな娘の優しさに気づく人であり続けたい、かけた時間に気づく人であり続けたい。そう改めて感じたお誕生日でした。もちろん、娘だけでなく、関わってくれたすべての人に対してそうありたいものです。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

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CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
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