2023年1月15日発行 第245号

7番目でいいの?

 岐阜県庁のホームページでは、様々な統計を閲覧することができます。 その中で、岐阜県内の各市の1人当たりの市民所得の一覧表を見つけました。岐阜県には21の都市がありますが、多治見市は何位だろうとワクワクしながら開いてみました。
 令和元年度の1人当たりの市民所得、岐阜県1位は各務原市332万円でした。2位は大垣市328万円、3位は美濃市317万円、4位は可児市313万円、5位は岐阜市と関市で310万円と続きます。
 わが街、多治見市は7位で306万円、土岐市は15位で288万円、瑞浪市は17位で284万円でした。この数字の算出方法は定かではありませんが、7位というのにはガッカリです。この年になっても、私の負けず嫌いのクセは治っていないようで、多治見市が7番目というのは看過できません。
 今年4月には統一地方選挙があります。多治見市長と多治見市選出の県会議員2名には、新しい顔が並ぶこととなります。新しいリーダーには、多治見市の1人当たりの市民所得を岐阜県1位にしていただくように要望するつもりです。しかし、政治の世界には多くの利害関係が複雑に絡み合っていて、すぐに実現することは期待できそうもありません。
 この点、多治見商工会議所の活動には期待ができそうです。商工会議所は、その地域の商工業の総合的な改善発達を図ることを目的とする組織です。今期から体制が一新され、「民間主導による成長戦略」を推進するため、委員会活動の実質化、活性化が図られることになりました。
 「民間主導による成長戦略」とは、多治見市の経済成長を、制約が多くて動きの遅い行政主導ではなく、市内の社長さんたちのベクトルをきちんと合わせ、チーム多治見主導で推進力を生み出して実現していこうとするものです。
 このチーム多治見が10%成長を実現すれば、多治見市の1人当たりの市民所得は336万円となり、各務原市を抜いて岐阜県1位となるわけです。こうした数字はモチベーションアップにつながると、私は思っています。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

脳を縮める行動,脳を成長させる行動(その3)

 明けましておめでとうございます。本年も,よろしくお願いいたします♪
 「とうしん青経読書会」で読んだ本の中から,脳を縮ませ,機能を低下させてしまう行動と,反対に脳(海馬,前頭葉)を成長させ,記憶力などの機能を高める行動について,引き続き,2つ目から紹介したいと思います。課題本「一流の頭脳」より。
 2 適度な運動で脳は成長する
 「海馬は1年で約1%ずつ小さくなっている」しかし,「持久力系のトレーニングを行った被験者たちの海馬が,まったく縮んでいなかった」「それどころか,成長して2%大きくなっていた」なぜ,このようなことが起きるのか?
 それは,脳の肥料であるBNDF(運動するほど生成量が増える)が海馬の成長を促した,と考えられる,とのこと。 これによって,記憶力,暗記力があがることが,記憶力のテスト結果でも判明している。
 ここでいう「持久力系のトレーニング(有酸素運動)」というのは,ランニングのような,激しく息が上がる運動が必要なわけではなく「週に3回,40分,早足で歩いただけ」でいいらしい。反対に,疲れるほどの運動をすると,筋肉がさらに血液を必要とするため,脳に流れる血液の量が減り,記憶力は低下してしまう,らしい。
 なので,適度な運動が脳を成長させ,記憶力,暗記力という脳の機能を高めるようです。
 脳の研究は進んでいて,脳細胞は,新しい細胞と入れ替わっていることが分かっていて,運動によって身体を動かせば,「脳細胞の新生は2倍に増える」ことも分かっているとのこと。
 短期記憶,長期記憶がともに改善され,加齢による海馬の萎縮をとめるだけでなく,成長さえさせる「運動」,行っていますか?
 子どもたちの脳や大人の脳にとっても大切な運動,どのように,取り入れていらっしゃいますか?
 また,引き続きお伝えしたいと思います!
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

地籍調査の進捗状況2023

 本年も、1月は地籍調査の進捗状況を報告させていただきます。
 先ず、全国土面積377,974km2(国有林・公有水面は除く)中、地籍調査完了は前年と変わらず52%と横ばいでした。岐阜県全体でも前年の18%と変わらず、東濃地方では、多治見市が18%の1%アップ、土岐市も変わらず18%、瑞浪市も変わらず33%、恵那市も変わらず47%、中津川市も変わらず46%でした。
 昨年度に予想した通り、コロナの影響で全く進みませんでした。今年の進捗も期待できそうにありませんね。
 話は変わりますが、私も昨年末にコロナに掛かりまして、10日間の自宅待機となりました。幸いに後遺症もなく無事復帰致しましたが、家族5人中、2人を感染させてしまい、ばい菌扱いで部屋から出してもらえず、肩身の狭い思いで引きこもっておりました。 一昔前は「風邪はうつる側に問題がある、気合が足りないからだ、風邪なんてものは週末にかかって月曜日までに治してこい。」と今なら完全アウトのパワハラでしたが、時代は変わりましたね、100対0でうつした側が敗訴だそうです。皆様もご自愛ください。
 それでは今年も執筆を張り切って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
土地家屋調査士 奥村忠士

トップダウンの本質

 昨年1年間は、ひとつの組織を長としてお預かりしました。起業家が長を預かることなどない組織です。起業家の私は、「トップダウンで人の意見を聞かないリーダー」という前評判だったろうと推察しています。
 確かに私は「決められるのは私だけ」の姿勢を貫いていました。しかし内実は、「絶対にダメなライン」の共有は事前に必要ですが、そこを超さなければ基本的には私の周りにいる2番目の役の人たちの考えに任せていました。そして、その中で行われることは、「私がOKと決めたこと」と位置付けていました。仮に私が把握していない中で問題が発生したとしても、「そういう判断をさせたのが私」と捉えています。彼らを任命して職権を与えたのは私、焦った判断を下すような状況 (キャパオーバー)を直ちに是正できなかったのも私なのですから。
 そして、「人の意見を聞く」ことについて。確かに私は、最近のリーダー像として推奨されるように「車座になってみんなの意見を聞く」タイプではありませんでした。しかし、その内実は「人の意見を聞かない」のではなく、「意見を聞く相手を決めている」だけなのです。私は、意見を聞きたい人を選んで組織をつくっているので、私の周りに配属されている4人の2番目の役の人には「ちょっと意見聞かせて」と自ら電話することもしばしば。現場の情報をもらうだけでなく、彼らと話すことによって頭の中が削ぎ落されていき、物事がシンプルになっていくのです(私は人財にとても恵まれていたのです!)。そしてやっぱりその後は、「決められるのは私だけ」のスタンスで判断をくだします。
 トップダウンの本質というのは、「決断という責任は自分について回るものではなくトップが負ってくれるものと、メンバーが安心してパフォーマンスを発揮できること」だと考えています。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
岐阜県多治見市大日町86番地
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL 0572-25-4102