2024年1月15日発行 第256号

ヤマザキマザック工作機械博物館
 お正月は多治見に籠っていたので、気分転換のドライブに出かけました。目的地は、美濃加茂にあるヤマザキマザックの工場に隣接する「ヤマザキマザック工作機械博物館」です。東海環状自動車道の美濃加茂ICから、約10分で到着しました。
 ヤマザキマザック株式会社とは、愛知県丹羽郡大口町に本社をおく大手工作機械メーカーです。株式は非上場のため、詳細な情報を取ることはできませんが、工作機械の国内マーケットではトップとの情報もあります。1919年に名古屋市で山崎製作所として創業し、現在資本金20億円、従業員8700人。海外にも多くの生産拠点を設け、工作機械メーカーの中で唯一グローバルな生産体制を確立したとされています。
 「ヤマザキマザック工作機械博物館」は、2019年に創業100周年を記念して、社会を支える工作機械の存在をより広く伝えるとともに、モノづくりへの関心を高めようと開設されたものです。入場料は大人500円で、1時間近く、親切なガイドさんの助けを得て、工作機械の歴史を現物を見ながら学ばせていただきました。
 しかし、そもそも工作機械とは?その定義はなかなか難しいのですが、一般的には「切削、研削、せん断、鋳造、圧延等により金属、木材、その他材料を有用な形にする機械」とされています。「機械を作る機械」「マザーマシン」とも言われていて、精密で複雑な部品を正確かつ効率的に加工することを、その役割としています。
 博物館では、人類と道具の歴史に始まり、手動の工作機械から最新の工作機械までを見ることができました。人間がより良い物づくりのために、知恵をしぼって、工夫を重ねてきた歴史に触れることができて有意義な時間を過ごすことができました。
 館内には、工作機械以外の展示も充実していて、D51蒸気機関車では、その運転席に座ることもできます。そこでは、黒くて重い鉄の塊を動かすエネルギー効率の悪さと厳しい労働環境を体感することができました。また、T型フォード、ヘリコプター、プロペラ飛行機などの興味深い展示もありました。
 ヤマザキマザックは、素晴らしい博物館を作ってくれたなと感心しながら、帰りのハンドルを握りました。
CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治
著作権侵害すると,どうなる?
侵害しないために注意すべきこと(その9)
 明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。
 今年も引き続き「著作権」について,お伝えします。著作権を侵害すると,どのような場合が犯罪行為となり,どのような処罰があり得るのでしょうか?
 著作権法の改正により,刑事処罰の対象行為も拡大していますので,注意しましょう。
 今回は,令和2年に新設された著作権侵害として,「リーチサイト規制」を紹介します。
 これは違法コンテンツへのリンクを掲載するサイトも著作権侵害と見なすという規定で,「リンクは著作物そのものではない」とする法の抜け穴を埋めたことになります。
 つまり,自分自身のサイトでは,直接著作権侵害行為をしていなくても,著作権侵害行為をしているページのリンクを貼る人も,著作権侵害となり,処罰対象となります。
 侵害コンテンツへのリンク情報等を集約してユーザーを侵害コンテンツに誘導する「リーチサイト」や「リーチアプリ」を規制するものになります。
 具体的には,悪質なリーチサイト・リーチアプリを「公衆を侵害著作物等に殊更に誘導するもの」及び「主として公衆による侵害著作物等の利用のために用いられるもの」として規定した上で,リーチサイト運営行為及びリーチアプリ提供行為を刑事罰(5年以下の懲役等:親告罪)の対象とするとともに,リーチサイト・リーチアプリにおいて侵害コンテンツへのリンク等を提供する行為を,著作権等を侵害する行為とみなし,民事措置及び刑事罰(3年以下の懲役等:親告罪)の対象としています。
 これにより,X(旧Twitter,Facebook,Instagram,LINE等のSNSでリンク先に誘導する投稿も,悪質なものは著作権違法として,処罰対象になり得るようになりました。
 処罰対象でなくとも,著作権侵害をしているページについてリンクを貼って拡散をすれば,それによって,著作者の著作権が侵害されることを知って違法行為をしたことになりますから,不法行為として損害賠償請求の対象にはなるでしょう。SNSで誰かの投稿をシェア,拡散する場合には,そのページが著作権侵害をしていないか,にも注意が必要です。
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会)
地籍調査の進捗状況2024
 本年も、1月は地籍調査の進捗状況を報告させて頂きます。
 先ず、全国土面積377,974㎢(国有林・公有水面は除く)中、地籍調査完了は前年と変わらず52%と横ばいでした。岐阜県全体でも前年の18%と変わらず、東濃地方では、多治見市18%、土岐市18%、瑞浪市33%、恵那市47%、中津川市46%とすべて横ばいでした。
 昨年度までは、コロナの影響で現地の立会業務などの、人と人との接触業務が滞っていました。緊急事態宣言の解除後の今後に期待したいと思います。
 また、元日に発生した能登半島地震は、まだまだ余震が続いているようで、気象庁は今後一カ月程度注意が必要と発表されています。私たち測量屋は、地震や津波後の復旧作業では何の役にも立ちませんが、復興作業に入ると最初に測量業務として携わります。そこで、役に立つのが地籍調査の完了している地域です。地震や津波などで現地の境界が大きく動いたり、杭が亡失しても、地域全体で境界確定が完結していれば、道路や河川などの原状回復が桁違いに早いのです。復興作業は当分先ですが、今は昼夜問わず救済活動にご尽力頂いている自衛隊の方々に任せて、一日も早く平穏な日常を取り戻して頂きたいです。
土地家屋調査士 奥村忠士
新しい組織への入会
 先月「多治見青年会議所」を卒業し、今月「多治見リバーサイドロータリークラブ」へ入会しました。
 青年会議所を卒業してすぐにロータリークラブやライオンズクラブに入る人は少ないもの。先日たまたま同時期に他市の青年会議所を卒業した友人と出会いました。おそらく引く手あまたの人脈と経験をもつ彼ですが、青年会議所を卒業してすぐライオンズクラブに入会したそうです。私たちの言い分は「さっさとどこかのクラブに入ってしまった方が、お誘いをいただいたり、なんやかやと断ったりする必要がないから気が楽よね」というもの。
 いくつかある団体のうち「どこに入会するのか」もよく話題になりますが、私の場合は、単純に「1番にお声がけをいただいたところ」です。時間と集中力がもったいないので、選択肢を並べて吟味することはしません(ちなみにそういう意味でお買い物も得意ではありません)。成長期で自分自身が年々変わっていく中で、「今の自分の視野と頭」で考えたところで、数年後には違う感覚になっていることでしょう。そもそも「自分でよくよく考えて選んで、目標と筋道をたてて頑張ってきた」というより、「勝手に期待されて環境が与えられて、目の前のことをこなしていたらここまで来てしまった」という人生です。そう、私は自分の馬鹿さ加減をよく知っているのです。そして、起業家精神なのか、青年会議所での理事長経験で組織の空気を変えられることを知っているからなのか、本当に「こうしたい」と望む何かがあるならば、「そう変えてしまえば(もしくは作ってしまえば)いい」という考えがどこかにあるのです。だから選ぶ必要などないのです。
 何年か後に所属メンバーさん個人にとっても組織にとっても、そしてそれ以外の地域社会から見ても、鈴木亜紀子という存在が良い力になっていたら嬉しいです。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

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