二十歳の若者に何を伝えるか |
愛知県瀬戸市から「二十歳を祝う会」(旧成人式)での講演の依頼がありました。30分間だけの講演ですので、気軽に引き受けました。しかし、期日が迫るも、どんな話をすべきか迷っています。 講演のテーマとしては、「人生をおもしろくする秘訣」を掲げました。しかし、私にとっておもしろいことと、若者たちにとってのおもしろいことは同じだろうかとの疑問も湧いてきました。同じ人間ですから、基本的には同じだと思っていますが。 私の若い頃は、学校や職場の先輩、親戚のおじさんなどから、いろいろ叱られながら、居酒屋などで「人生をおもしろくする秘訣」につき説教を受けていました。同じ話の繰り返しも多く、今ならばパワハラに該当することもありましたが、学ぶところも多々ありました。反面教師の場合もあり、本から学ぶこととは違ったおもしろさがありました。今の若者には、こうした機会が少なくなっているようで、残念なことだと思っています。 今回はこの居酒屋先生の役割を演じようと考えています。そして、せっかく話をするなら、二十歳の若者たちに何かお土産を持ち帰ってもらいたいと考えています。これからの人生で宝物となるような教訓を提供できたらと思っています。 しかし、価値観の多様化が進むなか、彼ら彼女らに何が刺さるのか、実はよくわかりません。仕方なく、二十歳前後の何人かの若者にアンケートをとってみましたが、その回答はバラバラで、ほとんど参考になりませんでした。 私自身の経験を伝えてもいいのですが、昭和の「根性」「忍耐」「努力」をそのまま並べても伝わりそうもなく、伝え方に工夫が必要です。また、60代半ばとなった私自身の人生観にも大きな変化が生じています。自分の貫いてきた価値観も少し相対化され、信念をもって話をすることへの自信が揺らいでいます。 まあ、世の中が変わっても、いつの時代にもあてはまる不変の法則は必ず存在しています。ですから、私自身の経験を踏まえながら、「人生をおもしろくする不変の秘訣」をいくつか紹介することにします。 |
CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治 |
著作権侵害されたら,どうしたらいい? (侵害回復のための方法・その8) |
今回も引続き,自分が著作権侵害をされた場合には,どうしたらいい?についてお話します! 今回は私が刑事告訴した著作権侵害による犯罪行為について,犯人に刑事処罰が下され,刑が確定しましたので,その後に,どのようにこの結果を民事上の損害賠償請求や,記事の削除請求などに利用していくことが出来るのか,犯罪被害者として利用することができる制度を中心にお伝えしたいと思います。 犯罪被害に遭った場合,様々な形で被害者支援がされています。その中の一つとして,検察庁は,被害者や親族等の方々に対し,できる限り,事件の処分結果,刑事裁判の結果,加害者の受刑中の刑務所における処遇状況,刑務所からの出所時期などに関する情報を提供できるよう,被害者等通知制度を設けています。この制度を利用することで,犯罪被害者は事件の処分結果がどうなったのか,刑事処罰が確定したのかどうか,などの通知を受けることが出来ます。私も実際に利用して,検察庁から通知を送ってもらいました。この通知制度を利用するために,私から検察庁に電話して,犯罪被害者として,通知制度を利用したいこと,刑事事件の処分結果,処罰の確定について通知して欲しいことを依頼しました。代理人弁護士を依頼している場合は,依頼している弁護士を通じて通知を受けることも出来ます。自分が被害者となった場合,刑事事件がどのように進められたのか気になるところだと思いますので,利用してもらえたらと思います。その他に犯罪被害者が利用できる制度については,法務省の「犯罪被害者の方々へ」というページにまとめられていますので,参考にしてもらえたらと思います。 私の場合は,刑事告訴をしてから,この処罰確定の通知が届くまでに約8カ月かかりました。それぞれの犯罪内容によって,進行状況は異なりますが,私自身の印象として,途中まではなかなか進まないな,という感じでしたが,警察官に捜索差押をしていただいてからはとても速やかに進んで行ったように感じました。警察官,検察官,裁判官には改めて感謝しています。他の被害回復の方法,証拠の取得方法など,また次回に続きます! |
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号 多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会) |
AI時代と土地家屋調査士の進化 |
皆様、A I (人工知能)を活用されていますか? 今回は、ChatGPT(文章生成モデル)を使って質問してみました。 Q : 土地家屋調査士業は、A I の進化によって衰退しますか?500字以内でお願いします。 A : 土地家屋調査士の職業がA I の進化によって衰退する可能性は低いですが、その役割や業務の在り方は変化するでしょう。A I は測量データの解析や地積測量図の自動作成、法務局とのデータ連携など、定型的で反復的な業務を効率化します。そのため、従来の手作業が減り、一定の業務量は縮小するかもしれません。しかし、土地の境界確定や権利調整といった複雑な問題では、人間の高度な専門知識や判断力、さらに関係者間の調整や交渉スキルが依然として求められます。これらの領域はA I だけで完全に代替することが難しい部分です。また、A I の進化に伴い、土地家屋調査士には新しい技術を活用するスキルや、より付加価値の高い業務を提供する能力が期待されます。つまり、A I を活用して効率を向上させつつ、人間にしかできない業務へ重点を移すことで、職業の意義を強化することが可能です。A I は土地家屋調査士の仕事を変革する一方で、より専門性の高い職業へ進化させる助けとなるでしょう。 どうでしょうか、とりあえず、絶滅危惧業種ではなさそうで、ほっとしました。A I にはできなくて、人間にしかできない業務ってなんでしょう?と言うようにどんどん質問していくとA I は答えてくれます。 皆様の職業も試してみると新しい発見があるかもしれせんね。 |
土地家屋調査士 奥村忠士 |
2024年 ・ 今年読んだ本 |
『週に一冊アウトプット企画』と称し、ブログ・インスタでアウトプットした本が150冊近くになりました。今年読んだ本の中で『これは』と思う5冊を紹介いたします。 ① きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」・田内 学(著)・東洋経済新報社 中学生でも読める簡易さで子どもはもちろん、大人にもお勧めしたい本。お金について、社会について、広い視野と温かい気持ちで考えさせてくれます。 ② バカと無知―人間、この不都合な生きもの―・橘 玲(著)・新潮新書 世の中で「こうであるべき」と信じられているものの、「実際に良い結果を生んでいないのでは」と感じるモヤモヤにメスを入れて言語化してくれる本。 ③ 正義を振りかざす「極端な人」の正体・山口 真一(著)・光文社新書 情報から離れては生きられない私たちが知っておきたいことが紹介されています。皆が情報による印象に惑わされないこと、自分の正義感を疑うことができれば、他者を尊重する生きやすい社会になるはず。 ④ 世界史の構造的理解 現代の「見えない皇帝」と日本の武器・長沼 伸一郎(著)・PHP研究所 メインタイトルは世界史ですが、著者による大変ユニークな歴史の紐解きにより、現代の日本社会の問題を考える本。現代社会が孕む危険性が刺激的に語られています。 ⑤ 博士の愛した数式・小川 洋子 (著)・新潮文庫 過去、「本屋大賞」を受賞し、深津絵里さん主演で映画化されたこともある小説です。子ども、他者への愛と慈しみをかみしめて温かい気持ちになれる作品。 来年も毎週アウトプットすれば1年で52冊になります。辞めるタイミングがわからなくなってきました。 |
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子 |
発行者
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東濃相続サポートセンター
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