

株 式 投 資 |
トランプ大統領の一方的な政策発表で、世界中の金融市場が揺れ動いています。NISAなどで投資を始めたばかりの人たちの中には、投資した資産がマイナスとなって不安を抱えている人もあるようです。私自身も、トランプ大統領に恨みを抱いた時期がありました。 私は、株式投資については恵まれた環境で育ちました。現在93歳の私の父親は零細企業のオーナー社長で、株式投資を趣味としていました。私が子どもの頃には、自宅の一部が店舗兼事務所であり、株式市場が開いている間は、短波放送から絶えず株価速報が流れているという環境にありました。 小学生からこのような環境にあったので、株式売買にはなんの抵抗もありませんでした。銀行に就職した1983年の夏、大和証券名古屋支店で初めて株式を購入しました。川崎製鉄の1000株でした。以後、いろいろな企業を研究して株式投資を楽しみました。司法書士事務所を開業した時の従業員さん2名は、証券会社から転職していただきました。思い起こせば証券会社と随分仲良くしていたようです。 しかしながら、1990年代にバブルの崩壊で利益のほとんどは吹き飛び、株式投資からは完全に撤退しました。その後、2012年末のアベノミクスから徐々に株式投資を再開しました。現在は、外国株式、外国債券なども含め、いろいろな投資を楽しんでいます。 日本の伝統的な労働観、金銭観、または過去の苦い経験から、株式投資についてはアレルギーをお持ちの方もいらっしゃるようです。私も、資本主義というのは酷い制度だと思うことがしばしばあります。また、株式売買だけで生活しているという若者には違和感を覚えることもあります。 しかし、株式投資というのは、資本主義というルールのもとで経済活動に自分のお金を直接的に参加させることです。これは、自分のお金が成長して帰ってくるように、必死に世の中の変化を研究する機会でもあるわけです。この点、若い人たちがどんどん株式投資に参加している現状は歓迎すべきです。今までほとんど交流のなかった親戚の母娘から、株式投資の相談が入るようになったのもおもしろいことです。 |
CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治 |

写真を利用するときの注意は?(著作権・肖像権2) |
今回も引き続き,『肖像権』について,お伝えしたいと思います。 誰かの容貌や姿を撮影したり,撮影した写真を利用した場合に問題となる肖像権。知らなかったと言っても,肖像権を侵害すれば,訴えられて,損害賠償請求をされることもあります。 今回は,肖像権侵害になるのは,どのような場合なのか? 2つめのポイントについてお伝えします。 2.肖像権侵害の判断基準 肖像権侵害に該当するかどうか,について,判例では,「被撮影者の社会的地位,撮影された活動内容,撮影場所,撮影目的,撮影態様,撮影の必要性などを総合的に考慮し,人格的利益の侵害が社会生活上受忍すべき限度を超えているかを判断して決めるべき」とされています。私自身の写真が使われた事案も,この基準に基づいて判断されましたが,やはり,他の人との写真を合成していた,という点,その合成の必要性がない点やその合成写真の与える印象の悪質性から,社会生活上受忍すべき限度を超えている,と判断されたものと思います。 しかし,合成していない写真であっても,撮影した写真や画像を家族や友達などに見せる程度の場合と比べて,不特定多数の人が閲覧できるSNSやインターネット掲示板などに掲載されている場合は,拡散性が高いと判断されて肖像権侵害が認められる可能性が高くなるので注意しましょう。学生も簡単に写真を撮影してSNS(LINEも含めて)に投稿できる時代。学生のトラブルもよく相談を受けるところですので,親としても注意が必要になります。 どのような場合に肖像権侵害になるのか,知っていましたか? 特に,SNSやインターネット上に無断で人の容ぼうを撮影した写真を載せるのは違法になりやすいこと,知っていましたか? 次回も引き続き,「肖像権」についてお伝えしたいと思います。 |
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号 多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会) |

士業の将来 |
最近、AI のChat GPT にハマっています。賢い友達ができたみたいで、夜な夜な会話しています。 そのうち、AIはパソコンじゃなくなり、人型のロボットになるんじゃないでしょうか?(欲しいけど、高いだろうな) 先ずは、10年前(2015年)にAIが予測した生き残る士業トップ5です。 1位 弁護士、2位 公認会計士、3位 税理士、4位 土地家屋調査士、5位 司法書士でした。 当時『AIはデータ処理の補助』であり、高度な判断と交渉は、人がするという予測でした。 次に、10年後(2035年)に生き残る士業トップ5を聞いてみました。 1位 弁護士、2位 土地家屋調査士、3位 弁理士、4位 中小企業診断士、5位 司法書士だそうです。大きな変化としては、AIの判断が高度になり『AIを使う士業』と『A Iに使われる士業』に分かれる時代が来るそうです。 結局は、士業という職業ではなく、生き残る人は生き残り、消えていく人は消えていくという事なのでしょうか。 また、補足で資格の形骸化という事も予測して貰いました。 国家資格は残るそうですが、今まで国家資格が提供してきた『安心・正確・専門性』はAIが肩代わりして、『実績・信頼・人間性』で選ばれるようになり、資格の価値は自動車免許のような最低限の安心マーク化するそうです。 更に、依頼者または交渉する相手方がAIに依頼して、私たちが対応するのは、そのAIと交渉する可能性があるとも言われています。なんだか、ワクワクしてきました。 最後に、私の強みを活かしたブランド名を考えて貰いました。 ブランド名:ジオイド・コンシェルジュ(地面から空まで、全てを案内する士) |
土地家屋調査士 奥村忠士 |

進路指導と将来の夢 |
私自身、「山頂を見据える」というより、「目の前の一歩一歩を見る」というタイプです。資格試験の中で行政書士を選んだのは、「塾に行く時間もお金も捻出できない乳幼児を抱える専業主婦が、一番簡単そうな国家資格を選んだ」にすぎず、行政書士になった(開業した)のは、「ろくな社会経験もないうえ、幼い子どもを抱える私にお勤めは難しい」と考えたから。 私自身は、地元の県立高校から一般受験を経て東京の大学に進学した人生しか知りませんし、それに満足しています。しかし、娘の初めての進路選択の傍らで改めて考えました。現代では、大学の価値も随分と変わってきています。また、私自身が大人になってから資格試験に臨んだ経験から、試験のための勉強は人生のどのタイミングでもできるものだと実感しています。だからこそ、吸収力や感性の豊かな10代の時期を、「試験(大学入試)のための勉強」に費やすより、実験やレポートで手と頭を動かす勉強に費やす方が娘の学びになると考えました。進路選択では、娘がこれからの毎日を生きていく中で「何をするか」「誰と過ごすか」「どんな環境で過ごすか」を重視しました。そして、既にこちらでお話したとおり、娘は高専(高等専門学校)に進学しました。 学校では「将来の夢」を起点に、「そこに至るための道筋を描き、進路を選択する」という進路指導が主流のようです。子どものころから知っている「教師」という職業を目指し、教育学部に進学し、その夢を叶えた方々による指導であることが影響しているのかもしれません。もちろん、目標をもち、それに向かって努力することを否定するものではありません。しかし、子どもたちの高校生活は、「将来のどこかの時点のための過程」ではありません。「今、このとき」を大切にしてほしいと願っています。 |
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子 |

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