2021年6月15日発行 第228号

流行りの音楽

 コロナのおかげで、カラオケに行く機会はなくなりましたが、そもそもカラオケへの興味も失せつつありました。それは、カラオケに行っても自分は若き日に覚えた古い歌しか歌うことができないし、若い人たちが歌うのは知らない曲ばかりだったからです。
 それなら、新しい歌を覚えればということになりますが、最近流行っている歌は、キーが高いうえに曲の展開が複雑で、とても無理だと諦めていました。社会の変化には、柔軟に対応して新しいものをどんどん取り入れるべきだと他人には言いながら、音楽分野では新しいものを遠ざけていたのです。
 可児市には、世界的に有名なギターメーカーである「ヤイリギター」があります。3年ほど前に、この会社の矢入社長とのご縁ができて、おすすめのアコースティックギターを分けていただきました。これが驚くほどいい音を出してくれるので、ギター演奏の練習を再開しました。
 しかし演奏するのは、カラオケ同様、30年以上前に流行った曲が多くて、若い人たちの反応は今ひとつです。私自身もマンネリを感じていたので、若い人たちに、今人気のある曲を教えてくれるように頼み、それをLINEなどで送ってもらうようにしました。そして、それらの曲をダウンロードするなどして、四六時中流し続けてみました。初めは、それらの曲の良さがわかりませんでしたが、不思議なもので、ある時点から快い音楽になっていました。
 すると、俄然やる気になってきて、ヒゲダンの「Pretender」などを、苦労しながらも、なんとか弾き語りできるようになりました。今は、You Tubeなどで簡単に模範演奏や弾き方のアドバイスが手に入りますから、ギター教室に通う必要もありませんでした。
 もう年だから流行りの新しい歌など無理だと、諦めていたことが間違いであることに気付きました。そうすると、ITの分野だって、外国語だって、時間をかけてやれば、まだまだ深めていくことができると思えるようになってきました。挑戦することに、「無理だ」とか「めんどくさい」という気持ちを排除できれば、年齢など関係ないのです。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

労働契約時の労働条件明示義務
~違反による損害賠償・トラブル事例2

 今回は,引続き,雇用をする際の注意点についてお話します。近年,労働契約,労働条件に関するトラブルが増えていますが,これはなぜでしょうか?
 これは,ひと言でいうと,中途採用による労働条件の複雑化や終身雇用を期待できないことを前提にした就職状況にあると言えそうです。
 ひと世代前は,卒業後に就職して,長期間雇用されることが通常という時代がありました。そのため,当初の労働条件に多少の不満があったとしても,真面目にコツコツ働いていれば,次第に労働条件も良くなり,自分はこの会社に勤め続けるのだ,と信じられていたある意味で「幸せな」時代だったと思います。
 しかし,現在は,使用者側としては,即戦力としての中途採用やヘッドハンティングなどが行われ,労働者側としてもリストラによる転職があったり,自分でキャリアアップのために転職をするという選択がなされたりし,それをかなえるために必要な情報も簡単に手に入れられる状況となっています。終身雇用に対する希望も持ちにくい時代と言えるでしょう。
 そのような中での採用,労働契約は,より自分(会社)自身にとって成果が上がり,満足が出来るための使用者側としての期待,労働者側としての期待があり,労働条件や双方の思惑も複雑になっています。
 そこで,使用者が雇用の前提条件についての正確な説明や情報を与えなかったために雇用されることを信じた労働者からの地位確認や,使用者側の説明を信頼したことによって失った利益についての損害賠償を求める事例が増加しています。
 それでは,労働契約成立過程において,使用者側は,どの程度の労働条件に関する正確な説明ないし情報を与える必要があるのでしょうか?
 また,求人をする際の求人広告や求人票には,どのようなことを注意するとトラブルを回避できるのでしょうか。詳しくはまた次回お話したいと思います!
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

Japan Drone 2021展示会

 今年も年に一度のドローン展示会が、千葉の幕張メッセで開催されました。
コロナ禍ですから、セミナーや講演会のような催しは、すべてWEBで行いますが、新商品の確認は、どうしても現物を見て、大きさや重さを確認したいので会場へ足を運ぶことになりました。
 現在、世界のドローンの約70%を中国製で占めていると言われておりますが、ここ最近セキュリティや安全保障の観点から、日本政府は中国製を排除して国産化へ切り替えて行く方針を固めたこともあり、今年は大手のドローン事業への参加が目立ちました。中でも注目は、Sony製のドローンで、9月に発売が予定されている、ミラーレス一眼カメラを搭載できる本格的な業務用ドローンです。その他、通信大手3社(NTT・KDDI・ソフトバンク)も今後の5Gを見据えて大きなブースを構えて出典していました。
 来年は、おそらく航空法の改正があり、ライセンスの認証は厳しくなりますが、上空の規制は緩和されると思われますので、いよいよ個人所有の土地上空を飛ばすことが許可されると言われています。もしかしたら物流等で、まったく使い道のない、山林・原野の上空をドローンが通行することで、地主さんへ通行料が支払われるなんてことになるかもしれません。楽しみなことです。
土地家屋調査士 奥村忠士

朝の情報番組 占いコーナー

 娘の朝のお仕度がなかなかはかどらず、母親の私は毎日イライラしていたのですが、最近、学校がある朝はテレビで情報番組を流すことにしてみました。見たい番組があるわけでもなくテレビをつけることも、食事中にテレビをつけることもない文化の我が家でしたので、テレビをつけることによって娘がテレビを凝視してしまい逆効果ではと心配していましたが、毎日同じ時間に分刻みで同じコーナーが流れるというのは、娘が時間を意識するにはとても良いものでした。
 朝の情報番組では星座占いのコーナーがあり、その日のラッキー星座が1位から下位に向かって発表されていきます。ちなみに娘も私も、同じ「さそり座」です。私は1位でさそり座が出ないと、チャンネルを変えるのです(1位以外なら聞かないようにするタイプ)。すると娘が「あ~、見たかったのに!」と。「朝から今日はツイてないなと思って過ごしたくないじゃん」と言ったら、娘は「12位でも何位でも見たいんだよ」と。
 娘は2位~12位も見たい、私は1位以外見たくないので、1位がさそり座じゃないことが分かった瞬間、私は洗面所に別のことをしに行き、娘は12位まで占いを見て、後でラッキーアイテムだけ私に教えてくれます(順位は言わないでおいてくれる)。
 私にとって、朝の占いは「今日の私はノリノリだぜ!」と思うために使うものです。私のまわりは「順位ではなくアドバイスを聞くためのものだよ」「ラッキーアイテムの紹介があるから1位以外でもちゃんと聞くよ」「なんとなく聞き流している」など、朝の情報番組の占いコーナーの使い方は人それぞれですね。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子