

人生の基本は「本・旅・人」 |
コロナのおかげで、オンラインミーティングが広く普及してきました。私の大学のクラスメートの集まりも、年1回の東京でのリアル会から、2ケ月に1回のオンライン会となりました。時間の面でも、金銭の面でも参加しやすくなったうえに、開催頻度も高まり、有難いことばかりです。すべて、世話役のS女史の尽力のおかげです。 この集まりは、発表者が大学卒業から現在までの自分史を語り、そこから意見を交わすという構成で、興味深い内容となっています。先月は私の担当で、パワーポイントで写真も交えながら1時間の自分史を発表しました。その中で、私の人生の基本は、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんと同様の「本・旅・人」であると紹介しました。 「本・旅・人」とは、まず本を読んで興味を持った出来事や人物が出てきたら、その背景となった場所を調べます。次にその場所まで旅して、歴史博物館や資料館などに行って情報量を増やします。その上で現場に立って、その時代に思いを馳せると、出来事や人物が映像化され、感情も共有化されてワクワクしてくるというものです。そして、この過程で出会う人たちとの交流も、「知る喜び」に彩を添えてくれることになります。 また、いろいろなところに旅をして、現場を先に体験しておくのも有意義なことです。例えば、北京なら人民大会堂や天安門広場、ニューヨークなら国連本部やウォール街を見ておけば、そこから発信される情報には、リアリティーを感じることができます。また、それらの情報に関する本に手を伸ばそうという気持ちも起こってきます。 大学のクラスメートの集まりで、それぞれの自分史を聞かせてもらうことは、実に興味深いことです。自分自身とクラスメートの人生を比べて、いろいろな気づきがあるからだと思います。そして、コロナが落ち着いたら、クラスメートを訪問して、現場を見ながらもっと話を聞きたいと思っています。 このように私は好奇心の塊なのですが、その根底には 「自分の人格を高めたい。」「自分の人生をよりおもしろくしたい。」という強い目的意識があります。 「本・旅・人」はこの目的成就のために、不可欠な道具であるというわけです。 |
CPS総合法務事務所 所長 加藤健治 |

クレームに対する適切な対応方法は?(その4) |
引き続き,「クレーム対応の仕方」についてです。今回は,「悪質クレーマー」「不当クレーム」への対処法です。実際の悪質クレーマーは,悪意無くする人もありますが,金品目当ての人,企業担当者を困らせるのを好んでいる人が多いです。 不当クレーム・悪質クレーマーに対する具体的な対応方法も,基本は,正当なクレームに対する対応と同じです。 <事実の確認=5W1H> まず,クレームの内容を顧客から聞き取って,クレームを特定することからはじまります。顧客が何を主張しているのか,つまり,いつどこで何があったという主張なのかを具体的に確認します。 不当クレームですと,この段階から,スムーズにいかないことがあります。「何でそんなことを聞くんだ」「俺が嘘をついているというのか」「忘れた」と言われて,具体的な主張の確認に至らないのです。主張が不明確では,社会的に妥当性のある対応を判別することができません。そんなクレームには対応しないというのが正しい対応です。 要求に応じることも,解決案を示すことも無く,「弊社では事実を確認させていただいた上で,適切な対処をさせていただいています。お答えいただけないのであれば,ご依頼に応ずることはできません。」と回答して終わりにします。 悪質クレーマーに対する企業の対応は,不当クレームだと決めつけて主張を具体的に確認しない,顧客にまくしたてられて主張の確認を怠るということになりがちです。たとえば,「店の床がぬれていて滑って転んだ,100万円賠償しろ」というクレームがあったら,誰が,いつ,どの場所でどのような体勢で転んだのか,怪我をしたのかどうか,どのような怪我をしてどの病院でどのような治療を受けたのか,100万円の損害とは具体的にはどのような損害かを,クレームを述べる顧客に確認すべきです。 では,「事実の確認」後は,どう対応したら良いでしょうか?次回,引続きお話ししたいと思います。 |
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号 多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子 |

いい会社 |
以前読んだ本に、いい会社と良い会社の違いについて書かれていました。 良い会社とは、いわゆる業績が良く、沢山税金を納め、社会に貢献している会社の事ですが、今回は実際に出会った、いい会社についてのお話です。 いつもお世話になっているその会社の担当者の方が、わざわざ近くまで来たという事で我社へ寄ってくださいました。 たまたま私は留守にしていたのですが、後で名刺を拝見してびっくり!私が一番お世話になっている部長さんの息子さんでした。 社長が自分の息子や娘を後継者として迎え入れることはよくある事ですが、社員の方が自分の勤めている会社を息子に薦めるという事は、そして採用されるという事は、会社側も部長さん又、息子さんも余程の覚悟が必要だと思いますし、お互いの関係が良好であるからこそ成立する訳ですね。社長が「いつも働いてくれてありがとう」社員さんが「いつも働かせてくれてありがとう」とお互いの感謝が実っているのだと感動しました。 我社のようなブラック零細企業では夢のまた夢ですが、目標は高く、そんないい会社を目指したいと思います。(その前に、納税、納税!) |
土地家屋調査士 奥村忠士 |

子育て家庭は一様ではない |
2015年「川崎市中1男子生徒殺害事件」を覚えておいででしょうか。当時話題となった少年犯罪に対するネット社会の反応より、ずっと私の心に残り続けているのは、亡くなった男子生徒と友人との最後の会話です。 LINEに残っていた記録によると、彼が友人に対して「明日の持ち物なに?」と聞き、友人から「特にないよ」との返信を受け、「よしっ、持ち物ないなら学校に行こうかな」と送信したそうです。彼は不登校が続いていました。それまでの学校生活で子どもの力だけでは解決できないことも多々あったものの、長時間働く母親、生活に追われる母親に対し、「学校に行くために必要なこと」を言い出しづらくなっていたのだろうと想像します。 今、子どもが『普通に』学校生活を送るだけでも、保護者には様々な負担があります。教科書以外の持ち物(お弁当や洗濯が必要な衣類等、保護者が自宅で時間を使うもの)、購入する学用品(裁縫セットや家庭課で作成する作品のキット等、保護者がお金を使うもの)、役割(送迎や保護者の当番等、保護者が決まった時間にいなくてはならないもの)は、意外とあります。それを負担とすら感じない家庭もあると思います。それがマジョリティなのでしょう。 今、娘が彼と同じ中学1年生になりました。このメッセージが忘れられず、娘が私に私の負担となることを言い出せないようになること、私のせいで娘が望む学校生活が送れないことは避けたいと思って頑張っています。働くことも、ひとりで子どもを育てることも、自分がやるしかない役をやることも、すべて自分の選択だから。 でも、それって、本当はただ私が頑張れば済む話ではないのでしょう。実際に、こんなLINEが残っているのだから。 「なんとかなった」と「なんともならない」なんて、ほんの紙一重の差で、そこには何の罪もない子どもがいるのだから。 |
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子 |

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