2022年6月15日発行 第239号

ニュース・ダイエット その後

 花粉に悩まされる季節がやっと終わりました。アウトドア活動を気持ちよく楽しめるようになったということで、中津川市にある椛の湖に出かけました。 ここでは、大学の後輩がカヤック教室をやっていて、 水面を滑る快感を味わってきました。同時に眠っていた上半身の筋肉がパンパンになって、マッチョになった気分になりました。
 翌週は、中津川市と恵那市にまたがる根の上高原に、タイヤの太い自転車を積んで出かけました。保古の湖や根の上湖周辺のダートな道は久しぶりでしたが、なんとか走破することができて、「まだまだやれる」といい気分になりました。
 スポーツだけでなく、3ケ月前から始めた「ニュース・ダイエット」も精神衛生面で順調に効果が出ています。「ニュース・ダイエット」とは、ニュース、 特に「コロナ」「ロシア・ウクライナ」「災害」「事件」「事故」などの暗いニュースは、自分の体に入れないようにするということです。
 テレビで言えば、ニュース番組やワイドショーを原則見ることはありません。ただ、「ワールドビジネスサテライト」だけは録画しておいて、1週間分くらい溜まったら再生して、有益な経済情報だけを見るようにしています。新聞も、毎日読むことはやめて、経済情報と地域情報だけ、まとめて目を通しています。但し、有益なコラムや論文、新刊本の情報などはしっかり読んでいます。ネットからのニュースも同様のフィルターをかけて、情報の選択をしています。
 「ニュース・ダイエット」をしたら、世界から取り残されるのではとの心配がありましたが、全くの杞憂でした。 この3ケ月で困ったことは何もありませんでした。マイナス情報による洗脳から解放されたようで、世の中のことが以前よりもクリアに見えるようになった気がしています。
 自己の改革、生活の改革は、「何をやるか」に注目しがちですが、「何をやめるか」のほうがむしろ大切だと思っています。何かをやめないと、新しいことを効果的に始める余地が生まれてこないからです。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

クレームに対する適切な対応方法は?(その5)

 引き続き,「クレーム対応の仕方」についてです。今回は,「悪質クレーマー」「不当クレーム」への対処法の続きです。悪質クレーマーへの最初の対処は事実の確認ですが,確認後はどうしたら良いでしょうか?
<原因の特定>
 事実確認の次にすべきは,企業側で,クレームに該当する事実があるか,原因が何であるか,企業側に責任があるか,といったことを調査することです。
 不当クレームの場合,欠陥だという商品の現物の提示がなされない,損害を裏付ける資料の提示がなされないということが生じて,調査が行き詰まることがあります。顧客のクレームに正当な根拠があるかの確認ができないと,妥当な対応案を提示することもできません。この場合,クレーム対応はここで打ち切らざるをえません。
<社会的に妥当性ある対応案の提示,法的対応>
 調査の結果,企業側に責任があるとなれば,社会的に妥当性のある対応案を提示することになります。調査の結果,企業側に責任がないというのであれば,そのことを説明します。不当クレームの場合,妥当な対応案を受け入れようとしません。「誠意が足りない」「道義的責任を果たしていない」「迷惑行為をした従業員の社内での処分を公表しろ」「謝罪文を書け」などと言われることもあります。
 企業として妥当な対応案を提案しているのですから,企業としてやるべきことはやっています。妥当性のある対応案を超える要求を続ける人は,それ以上対応しない(放置する)ことになります。悪質クレーマーに理由のない利益供与をしてまでクレームを解決する必要はありませんし,そんな利益供与をしてはいけません。企業倫理(コンプライアンス)の重視される時代ですから,そのような一時的にした不当,不公平な対応が,企業の評価を下げ,多くの本来大事にしなければならないお客様を失うことになる,という危機感を持って欲しいと思います。クレーマーの行動によって業務に支障が生じるときの対処法については,次回,引続きお話ししたいと思います。
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

映画「大河への道」

 開業して25年目を迎えます。修行中も含めると30年以上に渡り、測量に携わってきました。街を歩いていると、つい境界を探してしまったり、空き地を見つけると、面積を想像してしまいます。どこへ行っても方角を気にしてしまい、常に北がどの方向にあるのかがわかっていないと不安になってしまうほどです。いわゆる職業病というやつですね。また、測量と名の付くものは、何でも興味があるので意識的に関わることにしています。
 今回のテーマも測量に関わる映画の話です。測量・地図と言えば、教科書にも載っている、我らの先輩「伊能忠敬」ですが、この映画は一味違う捉え方で描かれています。原作は落語家の立川志の輔さんです。涙と笑いに人情話、最後に落ちまで付けてくれるところは流石名人ですね。
 この映画は、特に若い方に観ていただきたいです。将来の夢や目標が定まらず、迷っている方や、何かを始めたいけど、 その「何か」がまだ見つかっていない方は、特にお奨めです。
 さあ、今日も元気に「測って測って測りまくるぞ!」
土地家屋調査士 奥村忠士

時代に求められる人

 私は今年、「一般社団法人多治見青年会議所」という団体で理事長の職をお預かりしております。私は就任する際に述べた所信の中で、「行蔵(こうぞう)は我に存す、毀誉(きよ)は他人の主張、我に与(あず)からず。」と、勝海舟が福沢諭吉に宛てた手紙の一節を引用しました。私はこれを、「決断と行動は私のもの。私は、私の決断とその結果に責任をもつ。責任を負う覚悟もない人の評価評論によって変わるものではない。」と捉えています。
 現代は「一億総反応社会(「一億総活躍社会」をもじっています)」で、自分の発言で周りの行動が変わってしまうような立場にある人ですら、周りの「反応」による決断・発言の多いこと。「目的」ではなく、周りの「反応」によって行動を選択するような日和見主義の人には、人はついていきません。いつも大きな目的を見つめ続け、行動にも判断にも一本の筋が通っていればこそ、周りの人と目的意識を共有し周りの人の主体性を引き出すことができます。そういう人が、今この時代に求められていると考えています。
 さて、そこで、多治見青年会議所のイベントのお知らせです。冒頭で紹介した勝海舟はもう亡くなっているので彼から話を聞くことはできませんが、同じ心意気を貫いている人物の話を聞ける機会です。その人物とは、ホストで実業家のROLAND氏(幕末の三舟と現代のホスト、まったく違うところが面白い)。困難や状況の変化、人々の批判等といった様々な事象に反応的にならず、常に軸をぶらすことなく生きている本人から学ぶ機会です。 6月17日からチケットを販売いたします。
 6月17日の弊所ブログでも紹介いたしますので、ご興味あれば主催者宛でも弊所宛でも結構ですので、是非お問い合わせください。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
岐阜県多治見市大日町86番地
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL 0572-25-4102