2022年12月15日発行 第244号

どんな人になりたいのか?

 何かの本で、「人間は、自分がカッコいいと思う人のようになりたがる。」というのを読んだことがあります。私の場合、小学生の頃は熱烈なドラゴンズファンでした。プロ野球選手をカッコいいと思って、昭和スポーツ少年団に入って野球をやっていました。中学生になると、フォークソングのブームでギターを買ってもらいました。ギターの弾き語りができる人をカッコいいと思って、我流ながら練習を続けていました。
 高校生になると、起業して成功した社長をカッコいいと思うようになり、ビジネスの勉強を始めました。大学卒業後は、銀行に就職したり、司法書士事務所を開業しましたが、カッコいいと思っていたのは、起業して自分の会社を株式市場に上場させた人でした。この憧れは今のところ実現していませんが、その奮闘努力の過程で2つの会社を設立し、日本のみならず海外でもビジネスを経験することができました。
 40代半ば頃からは、特定の職業や持っている資産ではなく、その人の人格や人間性をカッコいいと思うようになりました。そして、62歳になった私がカッコいいと思っている人は、勝海舟や安岡正篤の座右の銘でもあった「六(りく)然(ぜん)訓(くん)」を実現している人です。「六(りく)然(ぜん)訓(くん)」とは、中国の明代の賢人が示した次の六つの「然」のことです。

① 自処(じしょ)超然(ちょうぜん)
 自分のことに関しては、一切物事にとらわれない

② 処人(しょじん)藹然(あいぜん)
 人に接するには、人を楽しく、心地よくさせる

③ 有事(ゆうじ)暫然(ざんぜん)
 有事には、グズグズせず、活き活きと動く

④ 無事(ぶじ)澄然(ちょうぜん)
 事なきときは、水のように澄んだ気持ちでいる

⑤ 得意(とくい)澹然(たんぜん)
 得意(成功)のときも、何もなかったようにあっさりしている

⑥ 失意(しつい)泰然(たいぜん)
 失意(失敗)のときも、慌てふためかないで堂々としている

 私についていえば、②と③については、まあまあできていると思っていますが、その他はとてもできているとは思えません。カッコいいとは程遠い状態にあるわけです。これからの人生で、「六然」を兼ね備えた人物をめざすということは、挑みがいのあるものだとワクワクしながら修行を続けています。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

脳を縮める行動,脳を成長させる行動(その2)

 「とうしん青経読書会」で読んだ本の中から,脳を縮ませ,機能を低下させてしまう行動と,反対に脳(海馬,前頭葉)を成長させ,記憶力などの機能を高める行動について,まずは1つ目を紹介したいと思います♪
 1 ストレスで脳は委縮する
 「一流の頭脳」で,精神科医である著者アンダース・ハンセンさんは言っています。
 「心配」するたびに脳は小さくなる。「重いストレスや不安を抱える人の脳は,海馬(記憶力をつかさどる)が平均よりわずかに小さい」「ストレスによって委縮するのは海馬だけではない」「前頭葉(抽象的思考や分析的思考を行う,感情が暴走せず,理性を失った行動に出ないように働く)も,やはりストレスによって委縮する」「実際に,極度の心配性の人は前頭葉の各部位が小さい」
 つまり,不安,心配によるストレスが続くと,脳の重要な部分が物理的に委縮してしまって,その部分が担う重要な脳の機能が失われる・・
 確かに,以前娘が学校の宿題で,認知症の仕組みについて調べていた際も,「心配」をすることで,症状は悪化する,ということを言っていました。心配,不安によるストレスで,記憶力が低下し,理性を失った行動に出やすくなってしまう・・のですね。
 私自身も,振り返ってみると,確かに不安があるときは, 「頭が働いていないな」という感じや,「なんかイライラする」という気持ちになります。そして,長期的なストレスによって脳が機能せず,「ハイジャック」されているような状態になると,理性的な行動が出来ないため,裁判沙汰になるような犯罪行為,違法行為に及んでしまうこともある‥
 みなさんは,長期的なストレス,感じていませんか? 災害が起きたらどうしよう?この先コロナでどうなってしまうのだろう?など,不安や心配の方に多くの目を向けていませんか?気楽,気軽になれる言葉(最近の私のお気に入りの言葉は,ふわふわ~~です♡)や情報に意識的に触れていますか?
 また,引き続きお伝えしたいと思います!
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

本の紹介(渡部昇一先生)

 先月号に引続き、渡部昇一先生のお話です。
 突然ですが皆様は辞書を信じていますか? まあ最近はネット検索が主流ですから、見る機会も減ってはいるかと思います。我々の世代のインターネットが普及する前の時代ですと、特に勉強されている方でしたら信じるも信じないも、信じるしかなかったですよね。そこで今回のお話は、渡部先生の友達で、関西大学名誉教授の文学博士 故・谷沢永一先生と共同で光文社から出版された「広辞苑の嘘」という著書を紹介します。残念なことにあまりにも過激だったのか、裁判にもなりまして今は絶版だそうです。
 本書で私の最も勉強になった所は、天皇と皇帝をあたかも一括りにするような意図と、天皇や象徴天皇の箇所に天皇制とあえてこれは制度ですよと印象付けている部分でした。確かに制度にしてしまえば「その制度は間違っている・この制度こそ差別制度だ」とやりたいのでしょう。(怖い怖い)
 谷沢先生は、本書で「ただの誤認ならまだしも偏向された説明に悪意を感じる」と怒ってみえますし、渡部先生は結びの部分で「北京政府や韓国政府の反日史観を辞書という権威を利用した洗脳計画」ではないかとまで仰ってみえます。
 いずれにしても、これからの我が国を担う若い方たちは特に注意していただきたいです。
土地家屋調査士 奥村忠士

クリスマスの思い出

 もうすぐクリスマスですね。我が家では、クリスマスイブの夜は、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のサンタ追跡でサンタさんが今どこにいるかをチェックしながら、サンタさんにケーキとウイスキーを用意して、サンタさんが日本に来る前に眠りにつきます。ケーキがなくなり、ウイスキーが少し減り、娘宛てのプレゼントと私宛の焼き菓子が残されているのを翌朝2人で確認します。
 ここ数年は、娘が随分と怪しんできていたのですが、勢いで押し切ってこの恒例行事を続けてきました(そして娘も気を遣って付き合ってくれていました)。過去の親子の会話⇒「ねえ、お母さんってサンタさんなの?」「お母さんは行政書士だよ」「○○ちゃんのおうちは、親がサンタさんなんだって」「お父さんいるからじゃない?うちはお父さんいないから一緒ではないよ」「まだサンタさん信じてるってバカにされる」「自分の考えだけが正しいと思い込んで他の考えの人をバカにするなんて、視野が狭すぎる」
 昨年「○○(娘)ちゃんのサンタができて楽しかったよ。来年からはママからもらってね」というメッセージカードだったので、この楽しい恒例行事もついにおしまいです。もう中学生ですからね。
 娘宛てのプレゼントにつけるメッセージカードは、毎年12月24日に会った人に代筆をお願いしていました(私の字ではバレるので)。どのサンタさんも、突然の依頼に対し「責任重大じゃん」と緊張しつつも、快く書いてくれました。
 先日ついに、(若干怒りながら)「本当のことを教えて」と娘に言われ、私の返事は「あなたの成長と私の子育てを応援してくれる人が世の中にはたくさんいて、その人たちがちょっとずつあなたのサンタさんの役割を担ってくれていた。それがうちのクリスマスに起こっていたこと」。これが「本当のこと」だと思います。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

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