2023年2月15日発行 第246号

ドライブ

 40年間トヨタのセダンを乗り継いできましたが、初めてSUVを購入しました。スタイルはセダンのほうが圧倒的にいいと思っていますが、時代の潮流に迎合というわけです。動力も新しい体験がしたくて、プラグインハイブリッドを選択しました。
 半導体不足やコロナの影響で納期は1年以上ということでしたが、幸運にも11ケ月で納車となりました。自宅に充電設備を設置したので、満充電すれば電気だけで90キロ近く走ることができます。日本の自動車業界の行く末を案じながら、電気とガソリンのふたつの走りを道路状況に合わせて楽しんでいます。
 最初の遠出は、静岡県島田市の大井川に架けられた蓬莱橋でした。世界最長の木造歩道橋としてギネスに登録されている、長さ897.4メートルの木造橋です。近場のドライブでは、恵那峡に何度か行きました。多治見からは、下石、駄知、稲津を抜けて恵那に至る県道66号線を主に使います。このルートのドライブは、車が少なく、アップダウンがあって実に楽しいのです。
 恵那峡行きは家人からの要望で、その三大魅力とは、犬との散歩、五平餅、栗のソフトクリームだそうです。私にとっても恵那峡は、仕事での関わりのほか、何か惹かれるものがあって、繰り返し訪れても飽きることがないスポットです。
 恵那峡は、1924年に日本初のダム式発電所「大井発電所」が造られたときの「ダム湖」です。木曽川の水力発電開発の祖といわれる福沢桃介によって造られました。福沢桃介については、福沢諭吉の婿養子にあたる実業家であることは知っていました。
 先日、宴席で福沢桃介が話題となった際、神津カンナ著「水燃えて火」を薦められて、すぐに取り寄せました。ダムを造る事業には想像を絶する労苦を伴うことを知るとともに、福沢桃介と川上貞奴の生き様、人間的魅力を堪能することができました。
 福沢桃介は「大井」のほか木曽川に、 「賤母」「大桑」「須原」「桃山」「読書」「落合」の6つの発電所を造りました。 川上貞奴は鵜沼に「貞照寺」「萬松園」を築造しました。この本に導かれてドライブの目的地が追加されました。
CPS総合法務事務所
所長 加藤健治

脳を縮める行動,脳を成長させる行動(その4)

 今回も引き続き「とうしん青経読書会」で読んだ本の中から,脳を縮ませ,機能を低下させてしまう行動と,反対に脳(海馬,前頭葉)を成長させ,記憶力などの機能を高める行動について,3つ目から紹介したいと思います。 課題本「スマホ脳」より。
 3 不安・ストレスはスマホを多く使うほど増加
 20代の若者およそ4000人に利用習慣を聞き取って調査。
 熱心にスマホを使う人ほど,ストレスの問題を抱えている率が高く,うつ症状のあるケースも多かった,とのこと。
 不安障害に関する調査では,10件中9件で,不安とスマホの使用過多に相関性が見られた,とのこと。
 そして,スマホの使用過多によって,記憶の保存に必要な,「睡眠」の障害も生じさせてしまう。
 スマホの利用として,SNSの閲覧も多いと思いますが,2000人近くのアメリカ人を調査したところ,SNSを熱心に利用している人たちの方が孤独を感じていることが分かった,とのこと,沢山のSNS上の友達がいても,それだけで社交的になるわけではない。むしろ,リアルに人と会う人ほど,幸福感が増す,ということのようです・・・
 こうやって考えると,スマホの利用が,ストレスや不安を増やし,運動する時間を奪い,結果として脳にもダメージを与え,心身の健康状態も悪化させるということになるようですね。スマホの「ヘビーユーザー」に多いのは,「怒りっぽく,攻撃的なほどの積極性に富み,活動的な性格の傾向」があり,「自尊心は低いが競争心が強く,自分を強いストレスにさらしている人たち」とのこと。スマホにあまり依存しないのは,「おっとりした性格で落ち着いた人生観を持つ人」のようです。みなさんは,スマホの使用過多による心身,脳への影響,知っていましたか?どうしたら,スマホに依存しない「おっとりした」「落ち着いた」生活,出来そうですか?また,引き続きお伝えしたいと思います!
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子

子育て完了

 我が家には、2人の娘がおりまして、下の娘が今年で大学を卒業(多分)すると、一旦子育てに終止符が打たれる訳です。子育てと偉そうに言いましても、いわゆる「ほったらかし」で育てましたのでそんなに手間は掛かっておりませんが、何せお金が掛かりまして、苦しいときは会社の借金返済と学費の支払いで、「ヘロヘロ」になっていたことを思い出します。しかし、それ以上に子供から教わったことは沢山あります。
 娘は今、居酒屋でアルバイトをしておりますが、帰ってくると仕事の内容を楽しそうに話してくれます。その日はたまたまお客様が全く来なかった日で、私が「暇な日は楽でいいでしょ、接客しなくてもバイト代は入るし。」と言ったら、娘は「お父さんそれマジで言ってるの?何もしなくてバイト代貰ったら人間としてダメやら!だから今日は厨房の掃除で手がガサガサ。」と返されました。
 私は、自分が恥ずかしいを通り越して情けない気持ちになりました。誰がこんないい子に育てたんでしょうね?(間違いなく妻です)
 今では、おばあちゃんの介護もやってくれますし、本当に助かっています。
 良かった、醤油ペロペロの方じゃなくて!
土地家屋調査士 奥村忠士

「やらなきゃ」→「やれるかも」→「やりたい」に

 前回に引き続き、昨年1年間、とある団体の長を務めさせていただいた経験をお話します。(前回も書きましたが)「起業家が長を務めることがなかった組織」です。そこで起業家、しかもほとんど自分1人で事業をまわしている私が長をやるにあたり、「個人としての能力は高くても、組織は使えない」と言われていました。
 「自分の名前(責任)で意見を述べる・お願いする」が苦手な昨今のメンバー、勧誘活動には、「やりたくない」という意識と悲壮感が付きまとうものです。
 そこで私は、期首からメンバー全体の前で「来年の期首には、私たちは9人の新入会員を迎え入れます」と公言していました。目標を下方修正する気もないし、それ以外の未来は予定していませんでした。
 長は、厳しい私です。メンバーは「やらなきゃ」となります(「怖かったからではなく、亜紀子さんにはお世話になったから」と聞きましたが)。組織そのものにも、勧誘活動にも、メンバーが『自分ごと』と捉えられるような工夫は年間をとおして実施していました。勧誘活動について小グループで話し合っているうちに、「自分にも何か少しくらいはやれるかも」という気持ちが芽生えてきます。そして、誰かが実績を作り始めたら周りの雰囲気にひっぱられて、「やれるかも」が強くなっていくのです。そしてそのうち、自分自身の行動にひっぱられて、最後には「やりたい」になっているのです。早々に目標を達成しても、彼らの方から「まだやります」と言ってくれたのには感動しました。
 結果、メンバーが10人の新入会員を入会させてくれました。正直、人数にはあまり驚かなかったのですが、起業家の私としては「自分が1人も入れていないのに目標を超したこと」にビックリしました(実は長自身が入れていないのも珍しいこと)。いい勉強になりました。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
岐阜県多治見市大日町86番地
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL 0572-25-4102