2026年1月15日発行 第276号

新聞からの拾い物
  ニュースダイエットを始めて4年となりました。私にとってのニュースダイエットとは、「事件」「事故」「災害」などの暗いニュースは取り入れないということです。だから、テレビのワイドショーは言うまでもなく、ニュース番組もほとんど見ません。新聞の社会面もほとんどパスしています。
 新聞といえば、株価のページも無駄ですね。ネット時代に朝刊、夕刊で株価を伝える必要性は全く感じません。毎日全国で消費されている、紙とインク、そして輸送のための燃料は資源の無駄遣いとしか思っていません。
 高校生の頃、新聞はすごく頭のいい人たちが作るものだと思っていました。先生や先輩からは、新聞の社説や朝日新聞の「天声人語」などを読むことを勧められました。そして、それらに挑戦してみましたが、その面白さはほとんどわかりませんでした。国語力の欠如か、思想や感性の違いか、今もその状況にあまり変化はありません。
 しかし、先月の日本経済新聞の「春秋」からは得るものがありました。嵐山光三郎著「爺の流儀」からの引用でもありましたが、思わず手を叩きました。この話は、みんなに伝えたいと強く思ったのでした。
 徳のあった人が最晩年、性格が変わって人あたりがきつくなり、やたら理不尽に人を罵る、愚痴を言うようになることがあります。周りの人は持て余してしまうことがままあるわけですが、これもまた徳らしいのです。いい人のまま死ねば周囲が悲嘆に暮れる、そうさせないように悪者になっているというのです。「こんないやな奴が死んでくれてよかったとみんなに思わせるためなんだ。」嵐山さんが母親からそう教わったという話が紹介されていました。
 私は業務のひとつとして、財産管理、相続対策などの相談を受けることがあります。その際には、親の扶養、介護などの話が出てくることがあります。大抵は、困っているという話です。その時には、嵐山さんの話を紹介することにしています。相談者の目がきらりと輝いたり、「へぇー」と苦笑いされるのは楽しいことです。
CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治
弁護士の交渉術 5
 令和8年となりました!本年も、どうぞよろしくお願い致します♪
 今回も引き続き「弁護士の交渉術」について,お話します。弁護士である私が思う「交渉」が得意な弁護士とは?
 3 ギブアンドテイク
 ジョン弁護士(アメリカ空軍やアップル・コンピュータ,ゼロックスなど多くの組織から依頼を受けプロの交渉術という著書もある方)の話を読んだのですが,上手く交渉するには「強気で勝気な人でなくてはならない」というのは,素人の思い込みという話でした。
 優秀な交渉人とは,礼儀正しく物分かりもよく,正直で公正,と言っています。
 そして,交渉の定義は,「お互いが協力して相互に利益が出る解決法を見つけ出す」こと。戦闘して,二度と立ち上がって来られないように相手方をノックアウトすることではない。つまり,交渉段階では,「論破」して,相手をやっつける,ということではないのです。対立する相手方の場合,とても難しいことですが,「交渉」で解決しようとするならば,この点は大切です。相手のものが欲しい私と,私のものが欲しい相手。これを交換する,という「考え方」つまり,平たく言うと「ギブアンドテイク」という「考え方」が必要。(望ましいのは,WIN-WINでしょうが,弁護士が介入する事案ではそのような感覚にまでなるのは難しいことが多いです)今回の交渉であなたが最も欲しいと思うもの,最も譲れないものは何か?相手が最も欲しいと思うもの,譲れないものは何か?あなたにとっては譲りやすいけれど,相手にとっては,とても欲しいと思ってもらえるものは何か?相手が最も譲りやすいものは何で,あなたにとって,欲しいと思えるものは何か?これらを分析して,見極め,交渉すれば,有効な交渉が出来ると思います。そして,あなたが譲るべき範囲を見極めるのに役立つのが・・弁護士の経験に基づく,裁判になった場合の結果の予測です。どれだけ正確に予測して,ご本人に伝えられるか,も実は弁護士の能力として大事なポイントになります。次回に続きます!
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会)
地籍調査の進捗状況2026
  本年も、1月は地籍調査の進捗状況を報告させて頂きます。
全国土面積377,974㎢(国有林・公有水面を除く)に対し、地籍調査完了面積は54%。前年から1%の微増ではありますが、進んだというべきか、誤差の範囲というべきか微妙です。
 岐阜県全体では20%と、こちらもようやく大台に乗りました。
 東濃地域では、多治見市19%、土岐市19%と横ばいで、恵那市は48%、中津川市46%と山間部が多いとはいえ、とても優秀ですね。
 過去20年を振り返ると、2000年頃の全国地籍調査の進捗率は約43%でした。その後、2010年前後には東日本大震災や公共事業全体の見直しの影響もあり、思うように進みませんでした。結果として、この20年での進捗は合計で約10%程度、年平均にすれば1%にも満たず、全国的には概ね50%台で横ばいが続いているのが現状です。
 私の記憶違いでなければ、確か平成の大合併で2006年に多治見市と笠原町が一緒になった際、合併特例債などの財政措置を背景に、「笠原町全域を地籍調査する」って盛り上がっていたように思います。
 地籍調査の進捗率は面積ベースで算出されます。そのため行政としては、地権者が少なく、面積の広い山間部から進める方が、数字上は最も効率的です。これは事業運営として合理的であり、いわば「大人の事情」と言えるでしょう。とはいえ、本当に市民が期待している行政サービスは、達成率の数字そのものではなく、多くの人が暮らす市街地でこそ地籍調査を進めてほしい、という点にあるはずです。
 多治見市には、「達成率は高くないが、市街地の地籍調査を着実に進めている」と胸を張って言える、そんなまちづくりであってほしいです。
 多治見市長さん、地籍調査は地味な事業ですが、「あの時やっておいてよかった」と必ず言われ続けます。ぜひとも前向きに進めていただけることを期待しております
土地家屋調査士 奥村忠士
体調あってこその人生
  CPS通信を最後までお読みの皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、この年末年始は、11月末から続いていた耳からくるめまいの症状が、良い日と悪い日を行き来し、起き上がれない日(正確には起き上がれるものの倒れてしまう日)もあれば、楽しくお出かけできる日もある……という状態でした。ようやく本調子に戻り、ほっとしているところです。
 振り返ってみると、昨年の約3分の1は、めまいのために「この日は無事に動けるだろうか」と、すでに入っている予定に対して不安を抱えながら過ごすことになりました。娘に対しても「もっとしてあげられたのではないか」と思う場面が多々ありました。
 もともと私は「よく学び、よく働き、よく遊ぶ」生き方を大切にしてきました。お客様に「お休みはないのですか?」と聞かれると、「365日仕事で、365日休みです」と答えていました。遊んでいる時間を「仕事をしていない=休み」と捉えていたからです。
 しかし、「学び、働き、遊ぶ」ができるのは、何より体調があってこそ。これまで「遊ぶ=休む」と考えていましたが、どうやらそうではないらしいと気づきました。また、「自分を大切にする」とは「(周囲の人のために)自分の機嫌を自分でとること」だと思っていましたが、最近は「未来の自分のために、自分の身体にきちんと注意を向けること」ではないかと考えるようになりました。
 2026年は、「よく学び、よく働き、よく遊ぶ」に加えて「よく休む」を掲げます。そして、この「よく」は「多く」ではなく「良質に」という意味で使うこととします。
 気合と根性で数々のことを乗り越えてきた私ですが、それは42歳の私にはもうふさわしい頑張り方ではないと、身体が教えてくれたのでしょう。大人として、自分へのやさしさを取り入れた頑張り方、本当に大切なこと・やりたいことに集中して臨める頑張り方を模索していきます。体調を気にせず、自信をもって予定を入れられるようになることが、今年の目標です。
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
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東濃相続サポートセンター
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