2026年7月15日発行 第281号

さしすせそ
  先日、ある商談で相手の見事な対応に、一本取られました。会話の途中で、「さすがですね。」「すごいですね。」といった言葉を、さりげなく使う営業マンでした。単純な私はこうした言葉に心を揺さぶられてしまったようです。応援してやろうという気持ちにさせられて、「まあいいか」という言い訳を作って、予定外の契約書にサインをしました。
 医者の不養生ですね。仕事で契約についての相談を受けると、周辺の法律や市場動向を調べ、徹底的に契約書を読み込んでシビアな意見を言わせてもらっています。しかし、私生活の契約については、相手を信用するとろくに契約書を読むこともなく、こんな調子でサインすることもあります。
 以前、ビジネストークの研修会で「さしすせそ」というものを学んだことを思い出しました。これは、ビジネスで相手の気分を良くして、会話を盛り上げていく黄金の相槌言葉の頭文字を表しています。
 それは、「さすがですね!」「知らなかったです!」「すごいですね!」「センスがいいですね!」「そうなんですね!」の5つの言葉です。「さしすせそ」と覚えておけばいつでも思い出せるというわけです。
 こんなことを言われたら、普通は喜ぶでしょうね。そして、自分のことをどんどんしゃべってしまうことでしょう。私自身もビジネスにおいて「さしすせそ」の言葉を使って、有難い成果を出してきました。
 しかし、自然に使いこなせないと見苦しいので、意図的に使った記憶はほとんどありません。相手に対しその美点を凝視し、本当に感動することや好奇心を持つことで、心から「さしすせそ」の言葉を発してきました。
 「さしすせそ」は、ビジネストークの成功だけでなく、知り合った人の心を開かせてしまう黄金の言葉でもあると思っています。これを使って、交際範囲をどんどん拡大すれば人生はますますおもしろくなることでしょう。但し、他人の生き方に関心を持ち、そこから何かを学ぼうという姿勢は忘れないことですね
CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治
弁護士の交渉術 10
 今回も「続!弁護士の交渉術」というテーマで,お話します。弁護士である私がさらに「交渉」について興味をもって読んだ本,世界中のベストセラーでもある「ハーバード流交渉術」「新ハーバード流交渉術」から「イエスを言わせる方法」「交渉のコツ」について実践できると感じたことをお伝えします!前回2つ目のポイント「相手の拒絶反応をなくす話し方」についてお伝えしました。これは,私も最近よく感じていることです。
 弁護士のところにご相談に来られるケースでは,多くの場合,相手方に対しての憤りを持っています。しかし,その憤りをそのまま伝えても,相手方としては,自分のことを「間違っている」と言われることで,感情を悪化させ,さらに「お前こそ間違っている!」となりがちです。その結果,「誰が正しい」ということばかりが議論になってしまって,解決すべき交渉の本題について入っていくことさえできなくなってしまう。
 そうではなく,「自分」がどう感じたという「話し方」をするだけで,交渉の本題から話合いがずれてしまうことを防げるかなと改めて思いました。誰でも,「お前は間違っている」と言われたら嫌ですもんね・・反発したくなりますよね?私自身は,この世の中に絶対的に「正しいこと」はないかな・・と最近思っています。
 ただ,一応,紛争や問題を解決するために必要なルールとして作ったのが法律で,その解釈をする裁判所の考え方が「公平」の一つの基準になっているだけかな,と思います。
 なので,これを「原則」として解決する手段にする方法は有効かな,と思います。
 でも,ルール,公平の基準,法律そのものも,文化や時代によっても違ってきますもんね。
 ましてや,自分の基準が絶対的に「正しい」と思って話すと,相手の反感をかうのかな,と思います。ご相談者から「普通」こうなのに,相手はおかしい!と言われることも多いのですが,自分が思う「普通」は相手にとっては「普通」ではないことが多いことを実感しています。だからこそ,紛争がおこり,そのときの解決基準が必要になるのですね!
 みなさんは,「YOU(あなたは~)」ではなく,「I(私は~)」から初めて交渉していますか?・・また,次回に続きます
岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号
多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会)
日本サッカーが世界レベルになってきた
  世界で最も競技人口が多いスポーツといわれるサッカーは、1863年にイングランドでルールが整備され、現在では200を超える国と地域がワールドカップ出場を目指しています。
 近年、その世界の中で日本代表の存在感が確実に増してきました。一昔前であれば、ブラジルやドイツ、スペインなどに勝てば「大金星」と呼ばれていました。しかし今では、日本が世界の強豪と互角に渡り合うことに驚く人は少なくなりました。
 日本サッカーの成長には、Jリーグの誕生が大きく影響しました。サッカーが国民に身近なスポーツとなり、競技人口と育成環境が広がったからです。さらに、多くの選手が海外で世界基準の技術や戦術を学び、栄養やトレーニング方法の進歩によって体格や身体能力も大きく向上しました。
 もう一つ、日本が世界に近づいた理由は、サッカーそのものが変化したことです。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入によって、以前なら見逃されていた反則も映像で確認されるようになり、試合の公平性は大きく向上しました。レフェリーに見えなければよいという駆け引きよりも、正確な技術と規律あるプレーが評価される時代へ変わりつつあります。
 私は、この変化は日本にとって大きな追い風だと思います。日本には武士道の影響を受けた価値観が今も根付いているように感じます。反則やごまかしを恥と考え、正々堂々と競技に向き合い、勝敗だけでなくチームのために走り続けることや約束事を守ることを大切にしてきました。もちろん世界中に素晴らしいフェアプレーの選手はいますが、日本代表には組織力、献身性、規律という世界でも高く評価される武器があります。判定基準がより公平になればなるほど、その長所はさらに生きてくるのではないでしょうか。
 また、近年はアフリカ勢の躍進も目立ちます。個人的には、かつて植民地だった国が旧宗主国を破る試合を見ると、歴史の巡り合わせを感じ、どこか胸が熱くなります。ワールドカップで日本が強豪国を破ることは、もはや奇跡ではありません。世界一を目指すことが夢ではなく目標となる日も、そう遠くないように感じています
土地家屋調査士 奥村忠士
人生の選択基準
  7月1日付で「エール行政書士事務所」は法人化し、「エール行政書士法人」へ名称を変更いたしました。
 もともと、個人事業主として業務を行うことに一定の制約を感じておりましたが、なかなか法人化に踏み切れずにおりました。そんな中で法人化を決意したのは、行政書士法人であれば「支店」を設けることができるためです(有資格者の配置が必要です)。
 昨年の春、娘は家を出て高専へ進学しました(現在2年生)。進学当初は張り切っていたものの、1年生の7月頃から元気がなくなり、時間が解決するかと見守っておりましたが、1年が過ぎました。「娘のことは娘自身が解決するしかないとしても、私と2人で生活していたころはこうではなかったのに」と感じたとき、「いざとなったら支店を出し、娘の近くで生活できる権利を確保しておきたい」と急に法人化する気になりました。
 思い返せば、私の人生の大きな選択の中心には、いつも娘がいました。なぜ行政書士試験を受けたのか──幼い娘を抱えながら国家資格に挑戦したく、行政書士試験は半日で受験できたから。なぜ離婚したのか──娘の一番近くにいる大人の女性である私が、今のままの姿を見せ続けるのではなく、かっこいい大人の女性として生きる背中を見せたいと思ったから。なぜ長く賃貸マンションに住んできたのか──娘がいじめに遭ったときには、すぐに環境を変えられるようにしておきたかったから。
 仕事や家庭、さまざまな活動の中で「優先順位」の話題が挙がることがあります。私の優先順位ははっきりしています。「圧倒的に娘が一番」。ただしそれは、「家庭があるのでできません」「家庭があるので行きません」と使うものではありません。あくまで、私自身の人生の選択基準が「娘」であるという意味です。
 なお、法人化に併せて事務所を移転いたしました。
 〈新事務所〉 岐阜県多治見市本町3丁目41番地 イ棟A号
 末筆ではございますが、これを機に、より一層サービスの向上に努めてまいる所存です。今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げます
エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子

発行者
岐阜県多治見市滝呂町10丁目43番地の6
CPS総合法務事務所
株式会社CPS総研
東濃相続サポートセンター
TEL 0572-25-4102