| お金の話 |
| 大学卒業後、銀行に就職しました。名古屋の栄にある支店勤務となり、伏見、丸の内あたりを自転車で走っていました。支店内での業務は事務作業が多くて、外出時にセントラルパークで飲む缶コーヒーが、息抜きでした。 人は最初に就いた仕事に関連するもの、或いはその延長上の仕事をしていくというのを聞いたことがあります。私も例外ではなく、法律、金融、不動産を媒介として、「お金に関する仕事」を四十数年やってきました。 「お金に関する仕事」というと、あまりよいイメージはないかもしれません。しかし、ほとんどの人が、毎日お金のことを考えています。「いくらかかる?」「いくらもうかる?」というのが、日々の意思決定に強く関わっていることは否定できません。 お金についての議論は、日本ではあまり上品ではないかもしれません。しかし、私は商売をしている家庭で育ちました。子どもの頃から、出入りする銀行員、税理士や仕入れ先の人たちとの会話に加わっていました。また、邱永漢先生など内外の中華系の人たちと交流を重ねてきました。だから、お金について議論することに抵抗感は全くありません。 お金についての議論のほとんどは、「利益を増やす」「資産を増やす」「節税する」「よい投資をする」というものです。しかし、これらの課題を解決しても、当事者の真の幸福に繋がらない場面をしばしば見てきました。それゆえに、「お金と幸せのバランス」をいかにとるか、これがここ10年ほどの私の主要テーマとなっています。 お金を稼ぐことの上手い人、お金を貯めることの上手い人、この種の人は皆さんのまわりで珍しくはないと思います。しかし、貯めたお金を上手に使って、毎日をニコニコ、ワクワクで暮らしている人は多くはないと感じています。 特に資産家と言われる人たちは、その資産の大きさから、いろいろな苦悩が出てくることが散見されます。幸せに暮らすために、お金を貯めたのに、上手な使い方がわからない。一方、見事な使い方をして幸せを享受し、ほとんど財産を残すことなく亡くなっていく人もいらっしゃいます。これらの具体例については、次回お伝えいたします。 |
| CPS総合法務事務所 司法書士 加藤健治 |
| 弁護士の交渉術 12 |
| 今回も「続!弁護士の交渉術」というテーマで,お話します。弁護士である私がさらに「交渉」について興味をもって読んだ本,世界中のベストセラーでもある「ハーバード流交渉術」「新ハーバード流交渉術」から「イエスを言わせる方法」「交渉のコツ」について実践できると感じたことをお伝えします!引き続き「5つの核心的な欲求が感情の源」についてお伝えします。「新ハーバード流交渉術」では,「交渉」では5つの核心的な欲求が原因で交渉中に多くの感情が生じる,とされています。そのうち,④ ステータスが問題となり,看護師の指摘を医師が取り上げなかったことで,患者が心停止してしまった場面を前回ご紹介しました。何が「交渉」として問題だったのでしょうか? このような結果になったのは,看護師と医師が交渉をする際,「ステータス」に関する欲求に配慮しなかったから。「ステータス」が自尊心を高め,周囲の自分を見る目を変える。 あの人には無視できない力がある,耳を傾けるべき意見を持ち,知っていて損のない重要人物である,と誰でも思われたい。ステータスは,訓練,業績,家柄,仕事,組織におけるポジションなどから生じる。高いステータスを持つと,自分たちの言葉や行動に重みが生じる・・ので,自分のステータスを尊重してない,と感じたとき感情は悪化する。尊重されれば,感情は良好になる。 前回の看護師と医師の会話では,双方が相手方の「ステータス」を軽んじているように伝わったため,双方の感情が悪化して,悲惨な結果となった。もし,看護師が「その病院に20年以上も務め患者の症状を判断してきたこと」「当日,長時間患者と一緒に過ごしたことから日常の患者の状態を知っている」という自分自身の「ステータス」に気づけば,これを前提にひるむことなく,交渉を続けることが出来たかも。医師は「医師資格をとり,賢く,有能である」という社会的ステータスがあるけれど,「特定の領域」においては看護師の方がステータスがある,と気づければ,もう少し意見を聞けたはず。 それでは,自分自身の仕事や家庭では,この「ステータス」を意識した有効な交渉はどうしたら出来るのか?また,次回に続きます♪ |
| 岐阜県多治見市大日町21 大日ビル3号 多治見ききょう法律事務所 弁護士 木下貴子(岐阜県弁護士会) |
| 測量も一人でする時代 |
| 測量といえば2人1組が当たり前でした。1人が測量機を覗き、もう1人がポールを持って走り回る。夏は暑く、冬は寒い。測量とは頭も使いますが、それ以上に体を使う仕事でもあります。ところが最近、その常識が大きく変わろうとしています。 ハンディータイプのレーザースキャナーが、いよいよ私たちのような小さな事務所でも手の届く価格になってきました。これを持って現地を歩くだけで、周囲の地形や建物を数万から数億もの点の集まりとして記録できます。いわゆる点群データです。 点群データをパソコンで処理すると、現地の様子が立体的な3D画像となって現れ、そこから平面図や断面図を作成することもできます。正確な測量成果にするには専門知識が必要ですが、現地でデータを収集するだけなら、誰にでもできる時代になりつつあります。 しかも、国の補助金制度を利用すれば、条件によっては導入費用の3分の2が補助される場合もあります。これまで大企業でなければ扱えなかった技術が、個人事務所にも普及しようとしているのです。 さらにAIの進歩によって、点群から図面を作成する作業も自動化が進むでしょう。2人1組だった測量が1人でできるようになり、やがて事務所での作業までAIが引き受ける。人手不足の解消にはありがたい話ですが、少々複雑な気持ちにもなります。 AIに仕事を奪われるという話には、2つの形があると思います。1つは、人間より早く、安く、正確に仕事ができるようになり、人間が必要なくなることです。もう一つは、巨人の阿部監督のように、家族がAIに相談したことをきっかけに、思わぬ形で職を失うことです。AIが直接仕事をするわけではなくても、人間の運命を左右する時代なのかもしれません。 ところで、今回私が欲しい測量機と解析ソフト、それに高性能なパソコンを合わせると、総額なんと1,200万円。仮に3分の2の補助金が出たとしても、自己負担は400万円です。そんなお金、どこにあるのでしょう。金融機関の皆さま、どうか助けてください。 いっそのこと融資の交渉もAIがやってくれないものでしょうか。あれ? そうなると経営者もAIでいいのかな。 |
| 土地家屋調査士 奥村忠士 |
第142回 多治見元気大学
『お金と幸せのバランス』
〈日 時〉 令和8年11月20日(金) 19:30~21:00
〈講 師〉 加藤健治
〈受講料〉 1,500円
〈会 場〉 CPS総合法務事務所
〈主 催〉 多治見元気大学
| 娘と勉強~信じて放っておくこと~ |
| 夏休みに帰省していた高専2年の娘が、突然「株をやってみたい」と言い出しました。「私はやっていないので、どんなものかわからない。保護者の同意はするけれど、自分のお金の範囲でやること。YouTubeやインスタで知った気にならず、多少は勉強すること」と返したところ、娘は「FP3級を取ろうと思う」と言うではありませんか。 せっかくの社会勉強、私も一緒に受けることにしました。帰省期間中に受験を済ませるため、2人ともFP3級がどんな試験かも知らないまま10日後に受験することとなりました。 宅建も行政書士も一発合格してきた私。正直なところ、FP3級も軽くいけるだろうと甘く見ていました。ところが過去問を解いてみると、まさかの合格圏外。娘に教えるどころか、私自身が勉強する羽目に(本業が士業なのにFP3級に落ちたら恥ずかしい!)。 一緒に勉強するわけでもなく、それぞれが自分のペースで進めました。どちらかが先にスタバで勉強していると、もう一方が用事を終えて合流するなどという楽しみもありました。 学生の娘は年金や社会保険料を払ったことがなく、専門分野もまったく違う高専生です。それなのに、私の目には娘があまり勉強しているように見えませんでした。それでも結果は、2人とも合格。 試験科目が「読んだらわかる」内容の私(不動産は宅建で、相続は行政書士で多少は勉強済み)と違い、娘は「読んでもよくわからない」はずの分野なのに、どうやって合格したのか本当に謎です。勉強の仕方やタイミングは、人それぞれなのだと感じました。 思えば、小1から中3まで何度も「一緒に勉強する」に挑戦しては、母娘ゆえにイライラして喧嘩になり、挫折してきました。おそらくそれは、「私のやり方」に合わせさせようとしていたからでしょう。これまでは「行為」として一緒に勉強しようとしていましたが、「〇日後にこうなっていよう」という“ゴール”を共有するだけでよかったのかもしれません。 |
| エール行政書士事務所 行政書士 鈴木亜紀子 |
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